2014.03.04

起業はドラマ、果たすべき役割は無数にある

株式会社ブルームコンセプト 代表取締役 / 小山龍介

小山

株式会社ブルームコンセプト 代表取締役 小山龍介

株式会社ブルームコンセプト 代表取締役 新商品・新規事業コンサルタント コンセプトクリエイター

1975年福岡県生まれ。AB型。京都大学文学部哲学科美術史卒業。大手広告代理店勤務を経て、サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得。卒業後は、大手企業のキャンペーンサイトを統括、2006年からは松竹株式会社新規事業プロデューサーとして歌舞伎をテーマに新規事業を立ち上げた。2010年、株式会社ブルームコンセプトを設立し、現職。 IDEAHACKS!シリーズ、「10年後もワクワクできる 20代の未来改造計画」「思うままモチベーションを高める法」「ビジネスモデルジェネレーション」(翻訳)など著書多数。

名古屋商科大学大学院客員教授



 

【人には役割がある】

現在の事業内容について教えて下さい。

 新規事業の立ち上げや、新商品の開発をしようとしている企業に向けてコンサルティングを行っています。従来のように答えを提示するコンサルティングとは違って、ワークショップを通じて一緒にアイデアを形にしていくという形式をとっています。中でもラピットプロトタイピングと呼ばれる、かなり早い段階で商品のプロトタイプを作り、それを実際にユーザーに使用してもらい、フィードバックを受け、ブラッシュアップをして、商品を改善していくというプロセスを採用しています。

小山さんはゼロからイチを作り出すことが幼少期から好きだったのですか?

 そうですね。小学生の頃に、家庭用の小型パソコンでプログラミングを用いてゲームを作っていました。その後、両親がワープロを買ってくれまして、文章を書くのが好きになりました。高校ではハンドボール部に所属しつつ新聞部にも所属して、生徒会では副会長になり、生徒会新聞を毎日発行していました。授業が終わると生徒会室に行き、毎日新聞を書いていましたね。そういった意味で作るということは好きです。

 大学では映画を撮ったりしていました。映像を創る仕事をしたいと思って、広告代理店に入りました。配属先は営業になりましたけどね。営業は営業ですごく楽しかったですし、担当するクライアントの業界が幅広かったこともあって、ビジネススキルも身についたと思います。2001年にITバブルが起こり、クライアントにもIT企業がありましたので、将来自分も起業したいと思うようになりました。ただ自分のスキルを磨く必要性を感じていたので、ビジネススクールに通って、卒業後、コンサルティングをやっています。

学生時代に起業には興味はなかったのですか?

 学生時代にも興味はありました。ただ、当時は起業が身近ではなかったし、学生起業家はほぼ皆無でした。インターネットが商用化されたのが1995年で、僕は1994年に大学に入学したので、ネットで何かをやろうとする時期とも少しずれていて……。もう少し時代とマッチしていたら僕もそちらにいっていただろうと思います。

では、もし大学時代にネットがかなり普及していたら何をしたかったですか?

 実は1996年にすでに自分でホームページを作っていました。当時はブログがなかったのでウェブ日記というものを作っていたり、できたばかりのデジカメを使って写真を載せたりしていました。ですからおそらくメディア系の事業をやっていたと思います。実は今もネット系のメディア事業を何かしら立ち上げたいと思っているところです。

「起業」に対してどのようなイメージを持たれていますか?

 人には役割があって、全員が全員、起業する必要はないと思います。会社を興したら、今後のヴィジョンや方向性を決めなければいけません。その中でアイデアを出す人もいれば、それを支える参謀みたいな人もいますし、さらに支えるエンジニアの方もいます。つまりいろんな役割分担が必要です。ベンチャーに関わりたいという人がいますが、ベンチャーの中でも人事や総務や経理、いろいろと役割があるのです。特に法務周りなんかはとても面白くて、ベンチャーこそ、法律に関してはしっかり勉強して戦っていかなければならない。ベンチャーというと皆さんは、メインの「起業家」をイメージするかと思いますが、実はいろいろな役割があるんだと覚えておいてください。

 あともう一つ、起業すると最初はほぼ100%失敗します。失敗した後に、次に繋げようとか、みんなで乗り切ろうとか、そういった意識を持てるかどうかが大事だと思います。

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