2014.04.08

自分の強みを活かす戦略

株式会社ティーシーコンサルティング 代表取締役社長 / 冨田 賢

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株式会社ティーシーコンサルティング 代表取締役社長 冨田 賢

慶應義塾大学総合政策学部(SFC)卒業。京都大学大学院経済学研究科修了、経済学修士。
米国系銀行を経て、1999年、独立系ベンチャーキャピタルの創業に参画し、多くのベンチャーへ投資し、上場へと導く。2001年、VC会社自体も2年半で上場達成。
2003年~大阪市立大学大学院創造都市研究科・専任講師(ベンチャーファイナンス論、事業計画書作成など)。
米国ペンシルバニア大学、上海交通大学にて在外研究。住友信託銀行での専門職を経て、2008年~現職。
アライアンス(事業提携)による新規事業の立ち上げを中心として、約7年で160社以上の
豊富なコンサルティング実績を有する。中小ベンチャー企業だけでなく、東証1部上場企業などの
大手企業のコンサルティングも多く手掛ける。セミナー講演も年間70回以上行っている。
オフィスは、外苑前の青山通り沿いに立地。慶應義塾大学SFC研究所・上席所員(兼務)。
著書に『新規事業立ち上げの教科書 〜ビジネスリーダーが身につけるべき最強スキル』、
『世界のエリートが教えるちょっとした仕事の心がけ』、
『これから10年活躍するための新規開拓営業の教科書』
などがある。会社サイト:http://www.tcconsulting.co.jp/


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【小さな積み重ねが大きな力になる】

前回に引き続き、今回も取材を引き受けて下さいましてありがとうございます。

 私はどれだけ忙しくても原稿執筆とインタビュー取材は基本的には断りません。頼まれたら全て引き受けてしまうタイプの人間なんですよ。(笑)それで、いつも自分を苦しめてしまって、もちろん大変な時もありますが、このようなスタンスで小さなチャンスも掴んできましたね。

「断らない」という姿勢は、以前から大切にしているポリシーなのでしょうか?

 そうですね。特に、原稿に関してはジャンル問わず、どんなものでも断らないようにしています。本業はコンサルティングなんですが、それだけではなく、ゴルフ雑誌の連載もやっています。このポリシーは京大大学院での指導教授からのアドバイスがきっかけで継続しているものですね。

 引き受ける原稿の数が増えれば、執筆する量も増えます。そして、書けば書くほどアウトプットの量が多くなり、もちろん質も高まってくるんです。その結果、次のチャンスにも繋がります。このように、「継続」することを大切にしておけば、どんなに小さなチャンスからでも、大きな成果に繋がる可能性が出てくるんです。ただ、「継続」と言っても、思考停止状態で継続するのではなく、試行錯誤による「改善」の回転を速く回すことを意識していくことが大切です。

起業されてから7年ということですが、以前のインタビューから考え方の部分など、変化した部分はありましたでしょうか?

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 前回インタビューして頂いた時は、起業したての時でしたね。これまでの約7年間で多くの経験をしてきたので、経営者として新しい視点は変化してきていますね。

 社長になる前の実績・経歴ではなく、社長になってからの実績も、おかげさまで増えてきました。

 結果として起業して良かったと思えますが、改めて思うのはやはり大変だということですね。何故なら、しっかりと自分の「軸」を持たなければ、心が折れてしまうような壁が沢山出てくるのです。だから、途中でやめてしまう人も多く見てきました。

 私は20代の頃、男3人でベンチャーキャピタルを作り、27歳で上場しました。当時、20社以上投資した会社があり、そのうち数社にも上場を達成していただきました。この7年間で言えば、150社以上のコンサルティングをしてきたんです。傍から見ると実績・経験に恵まれているように思える私ですが、「起業」はやってみて、やはり大変だと感じました。だから、起業した人が5年以内に半分以上やめてしまうというデータは納得できるんです。しかし、私は途中でやめることなく継続してきたことによって、ある「3つのストレス」から解放されました。これは非常に価値のあることでしたね。

3つのストレスとは何でしょうか?

「3つのストレス」とは、ビジネスバンクグループの浜口隆則社長が本や講演の中でお話されている、時間とお金と人間関係のストレスのことです。

1. 時間に関して。 日々、かなり忙しくしており、やらなければいけない仕事は起業前よりも多いかもしれませんが、どれも自分で選べています。誰かに命令されることもないので休みたい時に休むことも可能です。周りから強制的に勤務時間などを縛られることはないので、時間のストレスから解放されていますよね。

2. お金に関して。 億単位の物は別として、ある程度欲しいものは買えるようになりました。 お金で困るということはそれほどありませんので、金銭的ストレスからも解放されています。

3. 人間関係に関して。 サラリーマンのストレスの大半は人間関係だと言われ、会社勤めの場合は、上司も取引先も自分で選べませんが、私は100%のオーナー社長なので、関係を持って仕事をさせていただく方などは、自分で選べます。「少し違うな」と感じれば、付き合わないということも自分で決められます。

 苦労しながら会社経営をしつつも、今はこうしたストレスから解放されました。余談ですが、私が起業して約7年間試行錯誤をしながらやってきた内容は、実は御社の浜口社長が本やセミナーで紹介されている『経営の12分野』で、まとめてくれているんですよ。ですから、私が起業した当初にそれをまとめてくれていたら、もっと楽だったと思っています。(笑)

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