2014.03.13

「教育が人を創り、人が社会を創る~これから必要な教育システムとは~」

株式会社キャリア・ナビゲーション代表取締役社長 / 長嶋哲夫

長嶋さん 画像編集

株式会社キャリア・ナビゲーション代表取締役社長 長嶋哲夫

2002年上智大学大学院理学修士取得後、大学時代~フリーター時代は格闘技に没頭。

2004年より専門商社での人事経験を経て、2010年に(株)キャリア・ナビゲーションを設立。

同社は、入社前の人材育成に特化し、

2012年4月から高校生・大学生が中心のProfessional Student Firm(略名PSF)を運営中。

PSFは「稼げる人材が育つスクール」をコンセプトに増員中。

また、2013年4月よりProfessional Business person Firm(略名PBF)をスタートし、

副業や起業支援をメインにサポートしている。

2014年4月には、小学生~高校生向けのビジネススクールである「kodomo会社」を開校予定。

先日の日経新聞夕刊の一面に取りあげられている。

http://www.career-navigation.co.jp/ http://ameblo.jp/career-navigation/

 

【子供の、子供による、子供のための会社】

現在の事業内容について教えてください。

PSFという事業について説明します。PSFでは高校生と大学生を対象とするビジネススクールを展開していて、その目的は経営者を育てるというよりは、社会に出たときに会社の業績に影響を与え、会社に与えられたミッションを実現できる人材を育てて輩出することです。そして、カリキュラム内容は全てが実践型で、講師によるインプットはできるだけ抑えています。つまり行動して気づかせ、必要だと思った事をインプットさせていく形です。例えば営業で、いきなり講座を開いてマインドについて説明しても意味が分からないかと思います。そこで実際に飛び込み営業をすると分かるのですが、行く前の勇気や、実際に門を叩いたときに相手から情報を求められ、上手く話せないことってありますよね。そこで初めて、プレゼンテーションや交渉力の必要性を理解する学生が増えていくのです。その後に営業の講座を開いてあげるとものすごく吸収するのです。僕はそうした講座を最小限で行っています。つまり、メインは即実践のビジネス活動です。具体的に言えば、飛び込み部隊、出版部隊、個人向けの美容コンサルなどのチームを作っています。特殊なのは、利益100%を自分達のものにするということです。利益を生み出して実際に稼ぐ、これはアメリカで一般的なのですが日本ではまだ常識化していません。実際にお金を頂いたという事は、認められたと同じ事なので、自分達のサービスが対価に代わったという成果や責任がそこにはあります。そういうことを認識できるのが、私達のスクールです。

もしも事業が失敗したとして、マイナスになってしまった場合の負担はどのようになっているのですか?

本人負担です。これだけ負担しなさいという制限は一切ないのです。例えば、これくらい必要ですという家賃とか人件費を固定にしているのではなく、あくまで事業創造の部分でコストを最小限に抑えるということで、こういうことができたら良いよね。という事業計画は僕と一緒に作りますが、どこまでお金をかけるかは本人たち次第なのです。例えば、自分達がホームページ無しでもやりたければやれば良い。しかし、それだと認知され辛いので業者に頼めば良いですよね。ただし、そうするとコストが掛かります。そこで自分達で半年間勉強したらコストはかからないですよね。これは学習コストというもので、それも本人達が選択するのです。もちろん手軽に任せられる業者さんは知っていますから紹介はできます。しかし学生が他のクラスの学生に頼むという場合も多くあります。例えば、千葉県にWEBに強い子がいて、その学生に1万円で依頼して安く済ますといったことです。その代わりにその学生をこちらが無料でコンサルするという形をとり、お互いにとってメリットがある関係を築く。そうやって考えさせることが大切なのだと思います。安い代わりに自分たちは何が提供できるか、ということを考える事ですね。

長嶋さんが起業をしたキッカケを教えてください。

前職の人事の仕事がきっかけですね。人事は会社に入ってくる人材の適材適所や育成を考え、会社の出入り口の役割を担っています。入ってくる人材が優秀だったり、途中でやめたりする人が多かったのですが、人事は入ってくる時にしか対応できません。僕は社内だけでなく社外の人材のキャリア支援ついてもっと深く関わりたいと思ったのです。キャリア支援の仕事は幅広いじゃないですか。例えばシニアの再雇用の支援、社内の幹部職をどれだけ作れるか、次世代の起業家支援などありますよね。その中で僕が着目した点は、入社した後に会社の中で活躍できない、会社の利益を背負っていく人材が限られていることです。東大や早慶の優秀な学生でも、真面目すぎて上手く上司と絡めなくて、孤立してしまうことが多いのです。会社って一人の能力がどうかではなくて、たくさんの人数を巻き込んで、そこでどれだけ認められるかが大きな実績の1つだと思います。そこで仕事を任されて、達成して、その人から認められて、さらに仕事を任されて成長していく。そこを上手くやっている人材が非常に少なくなっているのです。ただでさえ部長同士で仲良くなれないのに、新入社員で元気な子が入ってきたとしても、それは部長次第になってしまうのです。だから会社に入ってからでは限界があり、個人力に任せる部分が多くなっているので、入社前に可能な限り実力をつけてから輩出する面倒をみたいなと思いました。年齢層に関しては0歳から22歳までやりたいですね。これからの時代、中学生や高校生でも起業していくと思うので0歳から就業前までの教育カリキュラムを作りたいです。

小学生に対してはどのような支援をなさるのですか?

キッザニアってご存知ですか?簡単に言えばそれのスクール版ですね。色々な会社のプロモーション企画を子供達が考えていくのです。例えば、子供達が知らない会社って多いじゃないですか。携帯は身近なのでよく分かっていると思うのですが、身近にないIT企業や鉄鋼メーカーなど、そういった所に子供達がインタビューをしにいくのです。子供達がスーツを着てネクタイをして、子供会社というものを作る。 それはプロモーション会社なのですが、色々なメディアを子供達の力でプロモーションしていき、拡散していきます。例えば、Aという会社をプロモーションするときに、ラジオ番組を持っていたり、U streamやYou Tubeで配信をしたり、起業のスポンサーをつけて色々な企業に配信をしていくのです。今はプレで行っていまして、2月の後半には記者会見があります。外国人記者の方も居らして、グローバルメディアにも流します。記者部門は別の会社の社長が担当していて、フジテレビさんにも来て頂いて、実際かなりお金は掛かっています(笑)3月21日には子ども入社式もあります。昨日も高校1年生を面接しまして、彼は10分間英語でスピーチをしました。内容は自分の夢についてで、お父さんの前で発表しました。それを記者会見でもやってもらおうと思っていたので、そのスピーチの結果で合格か不合格かを決めました。

子供会社!面白そうな事業ですね。でも新しい事業を始めるときに不安などは無いのですか?

小学生、中学生、高校生の部門で、かなり歳が離れているじゃないですか。僕的にはそれが不安ではあったのですが、親御さんはむしろその方が良いと言って下さって。理由は、高校生が小学生を教えることでより成長できるということでした。 大学生の役割は先生です。子供社員がいて、大学生は彼らのカリキュラムを考える。言わば株主みたいな存在です。ビジネスマナーや企画を教えてあげて子供達をサポートしてあげる。この事業は間違いなく起業家が育つと思います。しかし僕としては、高校生と大学生にとっては、社会を知るキッカケであったり、就職の窓口であったりと序章に過ぎないと思っています。小学生からの教育が肝心で、色々な会社を知れるということで、小学生の頃から社会人と対等にやっていくと、考え方や価値観の形成が半端じゃなく広がり、多様性に富むと思うのです。あとはグローバル展開ですね。現在外国で子供会社をシンガポールでやりたいという人が居て、グローバルメディアを用いてやっていこうと思っています。例えば、Skypeでシンガポールの子供会社と日本の子供社員がやりとりをする。そうして色々な外国の子供達とやりとりをすることで、可能性がとても広がると思います。この事業は僕にとって最大の賭けではありますが、そういうものを作っていきたいですね。

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