2010.08.10

死に物狂いで生きて下さい

株式会社Kaien / 鈴木慶太

kaien

株式会社Kaien 鈴木慶太

「息子が自閉症と診断された事・MBA留学・スペシャリステルネとの出会い、その三つが重なり、起業をしました。」そう語られるのは株式会社Kaienの鈴木慶太代表。 「自閉症のイメージを変える」をミッションに2009年9月に会社設立。
 「東大」「元NHKアナウンサー」「MBA留学」「ビジコン優勝」という一見華やかそうに見える経歴。しかし、実は泥臭い事ばかりという起業のストーリー。障害者雇用の現状と問題点をインタビューしました。
 またMBA留学をされた経験から、MBA留学のメリット・意義にも言及をされています。MBAを目指す学生は必見です。

 

「世界を旅して、漠然と何かチャレンジしたいと思いました」

鈴木さんの学生生活について教えて下さい

 大学は東京大学の経済学部を4年半掛けて卒業しました。
 東大を志望した理由の1つに、東京大学音楽部管弦楽団に入部したかったというものがあって、学生時代はその念願が叶って東大オーケストラの活動に力を入 れていました。またコンサートの経費を稼ぐ為にアルバイトに奔走していたので、どちらかというと勉強は二の次という感じでした。

どのような就職活動を送られましたか?

 就職活動は2度行いました。
 1回目は自分が何をやりたいのか全く分からなかったので、業界を絞らずとにかく受けました。幾つか内定を得たのですが、リクルーターの方とお話してもどの会社もピンと来なくて結局お断りをしました。
 留年を決意した後、教授に進路について相談した時「メディアはどうだ」と言われた事をキッカケに、新聞やテレビ等メディア関係を中心に受けました。最終的にNHKのアナウンサーと日テレの総合職に内定が出て、カルチャー的に自分に合いそうだったNHKを選択しました。

学生時代の思い出は?

  バックパックを背負って世界を見て回った事です。実は大学4年までは海外経験がまったく有りませんでした。それがとてもとても恥ずかしかったです。そこで 就職活動を終えた後に、世界を見ておこうという事でアメリカ、中国、ヨーロッパ、オーストラリアを回りました。アメリカを横断したり、中国で現地の人にめ ちゃくちゃ怒られたり、今思い返しても非常に貴重な経験をしました。学生で時間のあるうちに、世界を見ておく事をオススメします。非常に刺激になります よ。

その経験でご自身にどのような変化がありましたか?

  自分がちっぽけだなぁという事を認識しました。そしてこのままテレビ業界で一生を働いて終わるという人生に疑問を感じました。この広い世界で、漠然と何かチャレンジしたいと思うようになりました。
 旅行が終わる頃にはNHKがつまらなかったら5年で辞めて、MBAに行こうと思うようになりました。ただ当時は何となく次のステップとしてMBAを意識していただけで、特に深い理由はありませんでした。

NHKアナウンサー時代はどのような仕事をされていたんですか?

  鹿児島と仙台で計6年間働いていました。基本的には記者やディレクターと一緒に取材をしてニュース番組や報道番組を作っていました。アナウンサーといってもテレビに映るのは10%くらいなんです。
 企画をする事が好きだったので、番組をイベントにしたりもしましたね。人が少なかったので、手を挙げれば大体どんな仕事でもやらせて貰えました。

どのような取材をされていましたか?

  雑多に面白い思ったことを取材をしていました。一番印象に残った取材は、育児に追われているけど、音楽がしたくて仕方の無いお母さんが集まった「ママさん ブラス」の取材です。後はハンセン病や奄美群島の復帰50年とか。基本的に笑える話題というより、と社会問題にスポットを当てるという感じでした。

NHKを退社された理由を教えて下さい。

  アナウンサーとしての限界を感じた事と、結局NHK文化に自分がフィットしていなかったからです。実は入社して1週間経った段階で後悔していたんです。あまり面白くないなぁと。
 仕事がそれなりに面白くなった時期もありましたが、更に先の事を考えると、アナウンサーは自分の能力を活かす職業では無いと感じるようになりました。考 えれば考えるほど、20代の中盤の一番伸びる時期を無駄にしてしまったという後悔を感じてしまって、常にイライラしていました。当時は大変扱い難い部下 だったと思います(笑)

MBA留学をしようと思った理由を教えて下さい。

  当時のキャリアプランは、棒に振った20代を取り戻すために、MBAを加速装置として利用して、投資銀行やコンティングファーム、あるいはグローバル企業に勤めようという気持ちでいました。
 NHK退社後、29歳の時に運良くノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院に合格する事ができました

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