2009.03.26

きっかけは逆上がり

有限会社スポーティーワン / 水口 高志

スポーティーワン 水口 6

有限会社スポーティーワン / 水口 高志

体育の家庭教師。数いる家庭教師の中でも、専門科目が『体育』という家庭教師はあまり聞きません。
水口高志社長が経営する『スポーティーワン』は体育の家庭教師を派遣しています。
事務所にスポーツクラブも構えるアクティブな水口社長に話を伺ってきました。

「きっかけは逆上がり」

どうして体育の家庭教師という仕事を始めたのですか?

きっかけは大学時代に知人から『息子に逆上がりを教えてほしい。』と頼まれたことです。
次の週に逆上がりのテストがあるので、それまでにできるようになりたいと。その時僕は20歳で、将来は体育の先生になろうと思っていたのですぐに引き受けました。さっそく翌日から練習を始めたんです。彼は頑張ってチャレンジするのですが、すぐにはできないですよね。そういう姿が、ふと昔の自分の姿と重なったんです。実は僕も逆上がりができない生徒だったので。

水口社長もはじめから体育が得意なわけではなかったのですか?

放課後に逆上がりの特訓をさせられるような生徒でしたよ。その特訓に付き合ってくれた友達たちが『もっとこうやるんだよ!』
とお手本を見せてくれたんですが、僕はどうしてもできなかった。
そして自分なりにできない理由を考えた結果、自分には運動神経がないんだという結論にいきつきました。しかしそうやって打ちひしがれながらも練習を続けていたある日、足がいつもより上がったんですよね。『あれ、もしかしてできるかも?』と思って、友達や先生が教えてくれたアドバイスを思い出しながら2回、3回と繰り返していたら、フッと体が軽くなって、逆上がりができたんです。その時の達成感は今でも思い出せます。

そんな経験があったので、その時の彼にも同じ達成感を味わってほしかった。
その一心で、いろんな工夫をしました。彼も手がマメだらけで、テーピングをして頑張っていました。そんな生徒の姿を見てると、僕もどこまでも教えようと覚悟することができました。5日目の授業で、ついに彼が逆上がりができた時は、スローモーションを見ているようでした。『できた!先生、できたよ!』という彼の声を聞いたときに、僕が伝えたかった達成感を味わってもらえたと実感しました。 

数日後の逆上がりのテストの日、彼から電話があって『先生!逆上がりのテスト合格したよ!5回のテストで全部できたんだよ!』と報告してくれたんです。その時に彼が一所懸命に努力して身につけた自信を感じました。その1週間後にまた彼のお母さんから、『息子の友達に体育が苦手な子がいるんです。その子のことも見てもらえませんか?』と連絡がありました。もちろんそれも引き受けました。その時から体育の家庭教師への道に走りだしたんだと思います。

もともと運動が苦手だったと伺いましたが、いつから運動が好きになったのですか?

父の影響で野球を始めてからですね。
父が結構野球が好きで、僕も小学校3年生の時に野球を始めたのですが、その時出会ったコーチに体を動かす楽しさを教わりました。
中学生高校生でも野球を続けていたのですが、中学校では、うまくなる楽しさを感じたし、高校生の時はスポーツの厳しさと本当の喜びを教わりました。そうやっていつの間にか体を動かすのが大好きになっていました。もともと運動ができなかったからこそ解るんですが、運動が好きになるために必要なことって、ちょっとしたきっかけなんです。そこで自信をつけることができれば運動は好きになると思います。

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