2014.12.19

多様性こそクリエイティビティの源泉

株式会社カブク 代表取締役 / 稲田 雅彦

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株式会社カブク 代表取締役 /稲田 雅彦

東京大学大学院修了(コンピュータサイエンス)。大学院にて人工知能の研究に従事。修了後、博報堂入社。入社当初から、様々な業種の新規事業開発、統合コミュニケーション戦略立案、クリエイティブ企画開発、システム開発を行う。カンヌ、アドフェスト、ロンドン広告祭、TIAAなど、受賞歴多数。2013年株式会社カブクを設立。

 

株式会社カブク http://www.kabuku.co.jp/

rinkak https://www.rinkak.com/

 

 

【何を目的にそこへ行くのか】

稲田様はどのような子供時代を過ごして来られたのでしょうか?

工場が多く、人工衛星を打ち上げるなど技術力のある工場が多かった東大阪出身です。そんな環境で育った影響で、小さい時から自分で楽器を作ってみたり、ものづくりが好きな少年でした。一時期はアートが好きで、芸術の道を志しましたが奨学金の関係で理転し、大学は工学部に入りました。電子工学、IT系、最終的には人工知能の研究をしていました。研究をしていくなかで「研究だけでは世の中で使われるようなサービスやモノは作れない」と気づきました。そこで、卒業後は研究の道に進むのではなく、マーケティングができる広告会社の博報堂に入社しました。

研究から広告会社というのは幅があるように思うのですが、博報堂に入社を決めた理由はなんでしょうか。

当時IDEOというAppleのマウスの開発にも携わっていたデザインコンサルティング会社があったのですが、僕はそのIDEOのUXデザイン(ユーザー体験デザイン)に興味がありました。そこで、当時博報堂がそのIDEOと合弁会社を設立するなどUXデザインプロジェクトを多数行っていた博報堂へ入社しました。

そこで直接IDEOに入社されなかったのはなぜですか?

マーケティングも含めて、商品開発にも関われる博報堂の方に魅力を感じ、博報堂に入社を決めました。

博報堂ではどのようなお仕事をされていたのですか?

デジタル系のクリエイティブとマーケティングを担当していたのですが、当時技術、エンジニアリングがわかる人が社内に多くなかったので、クライアントや自社のデジタル系新規事業立ち上げから商品開発プロジェクトに参画したりもしていました。

博報堂に行ってよかったと思う点はありますか?

大きな組織に行くと、すでにある程度仕組みが出来上がっているので、やらなくていいことはやらずに自分の分野の仕事のみに集中することが出来る環境があります。そんな経験はなかなか出来ないと思うので、その部分ではいい経験となりましたね。

ファーストキャリアで誰もが知っている大企業に行くことがネットワークや人脈を築く上で役立ちましたか?

ファーストキャリアを含め、ありとあらゆる点でネットワークや人脈はとても大事です。ただ、実際起業するとそれからでもいろいろな方とつながるので、ファーストキャリアで大企業に行かなければそのネットワークが得られなかったかというと、そうとも言い切れません。大手でのネットワークを使っても、起業してから出会った人を辿っても結局出会えます。数学でいうと必要であって十分でないですね(笑)なので、ネットワークを得ることを目的に大手を選ぶのは違う気がします。

就職後のお話を伺ったのですが、そこに至るまでに稲田様がどのような学生時代を送られてきたのかも気になります。

学生時代はかなり研究が忙しく、基本土日も研究室にこもって作業していました。ただ、研究だけではなく、メディア・アートも好きで、自動で作曲出来るような人工知能を作ってイギリスにライブしに行ったりしていました。その影響もあって、後に広告業界やクリエイティブ業界にはいったのですが。あとは空手もやっていましたし、土日はDJとして活動もしていました。

とてもアクティブな学生生活ですね!学生時代にインターンなどはご経験されましたか?

はい。大学院の時にベンチャー企業でソフトウェアやWEBサービスの開発をしたりしていました。あとは、バイトとしてコンサートやホテル、家庭教師や塾講師など様々なことを経験しましたね。でも、どれも研究があったのでそんなにガッツリと入ることは出来ませんでした。

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