2015.03.11

一度きりの人生を全力で生きる

弁護士ドットコム株式会社/元榮 太一郎

【ReLife】弁護士ドットコム 元榮様

弁護士ドットコム株式会社
代表取締役/元榮 太一郎

1975年アメリカイリノイ州生まれ。
慶應義塾大学法学部卒業の翌年、司法試験に合格。
2001年にアンダーソン・毛利・友常法律事務所入所。 M&Aを中心とした企業法務を担当。 2005年にオーセンスグループ株式会社(現・弁護士ドットコム株式会社)を設立し、 法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の運営を開始。 2014年12月に東証マザーズに上場。

 

弁護士ドットコム株式会社

日本最大級の専門家相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」

日本最大級の専門家相談ポータルサイト「税理士ドットコム」

 

 

【一度きりの人生、躍動感のある人生にしたい】

事業内容をお聞かせ下さい。

 「専門家をもっと身近に」という理念の元、弁護士ドットコムという法律相談ポータルサイトと税理士ドットコムという税務相談ポータルサイト運営しています。弁護士ドットコムに関しては全国に3万6000人いる弁護士のうち、約8000名、5人に1人以上が登録しています。月間サイト訪問者数700万を昨月(2015年1月)に超え、3年間で9倍、1年間で1.8倍と、サイト訪問者数も急激に伸びてきています。税理士ドットコムに関しては、去年6月にリニューアルし、こちらも訪問者数が伸びてきています。

この事業を思いついたきっかけはなんだったのでしょうか?

 大学2年生の時にアルバイトで貯めたお金で中古の自動車を買いました。その際、任意保険への加入を躊躇してる間に、2週目にして事故を起こしてしまいました。縦列駐車から車道に出ようとした所での衝突事故でした。相手は示談交渉のプロである保険会社の方。訳もわからないまま、私の過失割合100%での全額賠償を求められました。その判断が正しいのかわからず、悩んでいた時、母親の勧めで近くの弁護士に相談すると、「相手にも過失があるので7:3の割合」と言われました。それを相手に伝えると、あっさりと7:3の過失割合になりました。この体験が「困った人の力になれる弁護士はなんて素晴らしいんだ」と弁護士を志す原体験にもなりました。同時に、「交通事故なんてよくあるトラブルなのに、弁護士に相談していいかも分からない、どこに相談すればいいかも分からない、報酬がいくらかかるかも分からない。もっと身近になあればいいのに」という思いが生まれました。この体験がその後、弁護士ドットコムを思いつくきっかけとなりました。

起業にいたるまでの経緯をお聞かせください。

 大学4年生の12月から弁護士を目指し、1999年に司法試験に合格、そこから企業法務弁護士としてアンダーソン・毛利・友常法律事務所で働きました。大きな事務所だったので、28歳になるまで起業することなんて全く頭にありませんでしたが、2003年に初めてベンチャー企業を担当することになったんです。とても活気に溢れたベンチャー企業の様子を見て、「起業家って面白そうだ。一度きりの人生、若いうちに司法試験に受かったからと言って弁護士のままでいいのか。違う人生ビジョンがあるのではないか」と考えるようになり、起業を意識し始めました。私にとって、自分の人生にこれからどれくらいの「上振れ」があるかわからないくらいのわくわく感を持続させることが、実力を最大限発揮したり、いきいきと生きるためのコツであり、大切にしたいものだったので、起業に無限の可能性を感じました。さらに、弁護士が起業するだなんて聞いたことがなかったので、もし私が起業すれば業界初、そして日本初でした。「一度きりの人生、自伝にした時に自分で見返しても面白い、躍動感のある人生にしたい」と思っていたので、その点でも起業はなかなかいい切り口だと思いました。
起業のアイデアを巡らせる中で、2004年10月「引っ越し比較ドットコム」という、引越し業者の比較サイトをたまたま見た時に、商品だけではなくサービスの比較も出来ることに気付き、「弁護士も比較できたら面白いんじゃないか」と考えた時、フラッシュバックしてきたのが大学2年生のあの体験でした。「あの時の自分みたいな人は絶対たくさんいる。ブロードバンドが本格普及化しつつある今は絶対ネットに流れているはずだ。困ってる人と、弁護士を繋ぐ場所を作ろう!」と思い立ち、1週間後には退職を申し出、3ヶ月後に独立、200万円の貯金と経営とネットの知識はほぼ0という状態でしたので、「さて、経営ってどうやるんだ?そもそもネットで売上ってどう出すんだろう?」というところから始めました。

起業した時に経営の知識もなにもないところから始められたとおっしゃっていましたが、足りない部分はどのように埋めていかれたのでしょうか?

  まず大事なのは信念です。「自分なんか何も知らない」ということを素直に認めることだと思います。エリートであればあるほどプライドが邪魔をして聞かなかったりします。謙虚に「周りの人から全てを学ぼう」という信念で、どんどん聞いていくことです。それができない人が大半だと思います。大きい目標を決めて、それが一番大事だと分かっていると、プライドなんて邪魔でしかありません。変なプライドを持たず、老若男女全ての人に聞きます。威張ることや、尊敬されることが最終目標ではないので、「謙虚に人に聞く」それだけで自己成長力が全く違って来ると思います。

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