2015.07.07

「人」の好きなことを、「人」と共に広める

株式会社CINRA代表取取締役/杉浦太一

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株式会社CINRA代表取締役/杉浦太一

1982年東京生まれ。2003年の大学在学中にCINRAを立ち上げる。

2006年、大学卒業と同時に株式会社化、代表取締役に就任。 現在、アート、デザイン、音楽、映画などのカルチャーポータルサイト『CINRA.NET』の運営や、 企業のオンラインマーケティング支援や広告制作など、「幸せのきっかけを、多くの人に届ける」をミッションとして 活動中。

2013年にはシンガポール支社設立のため半移住生活を送り、日本のカルチャーを世界に発信するメディアの企画・制作を行う。

10年来変わらない髪型とカクカクした骨格から、一部の人から「ポリゴン」と囁かれる。

 

株式会社CINRA : http://www.cinra.co.jp/

 

 

【学生時代のCINRA立ち上げ】

大学1年生の時に初めてWebサイトを立ち上げられたそうですね。株式会社CINRAを立ち上げるまでの経緯についてお聞かせください。

 もともと、音楽バンドをやっていました。中1からギターをやっていて、高校生の頃にバンドを組んで、大学に入ってからはかなり本気でやっていました。でも、よくある話しですが、色んな方向性の違いでバンドが崩壊してしまいまして(笑)。バンド活動をやるために大学を1年間休学していたのですが、解散しちゃって時間もたっぷりとあったので、色々と考えてたんです。そこで、「自分は、アーティストたちの声を拾ったり、広めていくような活動が合っているかもしれない」と思い、CINRAを立ち上げました。本屋さんでホームページの作り方の本を買ってきて、1ページ1ページ熟読して試行錯誤しながらホームページを作りました。知り合いのバンドの音源や、アーティストの作品の画像などを集めて、若手アーティストのポートフォリオサイトを作ったのが2003年、CINRAの始まりです。

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Photo by Nariko Nakamura

卒業を機に株式会社を設立されたということですか?

 そうですね。学生の頃は30~40人ほどメンバーが居て、学生のサークル活動みたいなかんじでした。そうしているうちに、大人の人たちが面白がってくれて、「うちの会社のWebサイト作ってくれないかな」というお話がちらほらきはじめて。「あれ、これもしかすると仕事になるんじゃないか?」と。それで学生のうちに個人事業主として登記して1年ほど営業し、大学卒業と同時に株式会社にしました。

学生時代のフリーの活動からそのままの流れで会社にしたという側面が強いのですね

 そうですね。ただ、起業前は2つの選択肢で迷っていました。大学を卒業してそのまま会社を立ち上げるか、一旦就職して2、3年働いてから起業するか……。ひとまず、某大手企業のインターンに参加してみたんですが、これがとても楽しかったんで、余計に悩みましたね。でも、数年後に辞めることを考えながら就職して仕事をするのは、相手の企業にも失礼ですし、自分としても本気になれないような気がしました。どうせ失敗しても24、25歳なら、まだ再就職のチャンスはあるだろうし、ひとまず起業してみよう、となりました。

一旦就職するという選択をすると、はじめから起業するよりもスキルを効率よく習得できるような気もしますが?

 そうですね、確かに効率よくスキルを習得するという点では、就職の方が勝るのかもしれません。でも、就職すると、大きい会社だと特に様々な保証があるので、そこから自分で一から始めるというのは、相当な覚悟が必要になると思います。僕の周りでも社会人3年目くらいで「俺も起業したい!」と意気込んでいた知人が何人かいたのですが、最終的にはひとりも起業しませんでした。そういう意味でも、学生から起業するということは、そもそも社会を知らない分、むしろハードルが低いのではないかと僕は思います。すべては後づけですが(笑)。

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