2015.07.24

SPEAKER SERIES Vol.1後編

株式会社東京梨庵 / 平野由梨子 株式会社プリンシパル / 七尾エレナ

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株式会社プリンシパル代表取締役 / 七尾エレナ

1989年生まれ。北海道出身、東京都在住。
大学卒業後、株式会社マクロミルに入社。
大手広告代理店のマーケティングリサーチを担当しノウハウを学ぶ。 その後、株式会社部活動の代表取締役に就任。
2015年に女性に特化したマーケティングリサーチ事業を目的として株式会社プリンシパルを設立。

株式会社プリンシパル : http://www.p-pal.tokyo/


七尾氏のインタビュー記事はこちら>>「自分の持つ手札で考える」

株式会社東京梨庵代表取締役 / 平野由梨子

1982年東京都生まれ。2008年慶應義塾大学社会学研究科修士課程修了。
同年、事業内容を決めぬまま個人事業主として登録。
たまたま行った台北旅行で自分が困っていた大きいサイズの靴を発見、事業を定める。 その後、モデルサイズのレディースシューズを扱うEC「東京梨庵」本格始動。 株式会社化し2014年、自社ブランド【Emma】スタート。 2015年、自社ブランドに注力するため小売り部門を売却した。

株式会社東京梨庵 : http://tokyolian.info/

 

 

【起業しても死ぬわけではない】

平野さんは起業に最初に興味をもったきっかけは何がありましたか?

 平野由梨子氏(以下、平野):興味というか「選択肢としてそれしか残されていない」という状態でした。先ほどもお話ししましたが、「大学院って辛いな」と思っていたので、一応就職活動もしてみました。就活をしていれば、「就職か進学かどちらかに腹が決まるかな」と思っていたんですけど、やればやるほど本当にわからなくなってきて不安ばかりになってしまいました。その時に、私と同じで団体行動が苦手な母親が「何か自分で事業をやれば」と言ってきて、その当時起業という選択肢が私の中には全くなかったんですが、この母の言葉で第三の道に気づいたんです。
私は未だに自分のことを「起業家」と表現することは滅多になくて、この単語にはモチベーションが高い人のイメージがあるんですね。なので非常にこそばゆいというか。(笑)
七尾さんは「表現」だと仰っていましたが、私にとって起業は「生きていく術」という側面が強いですね。

 七尾エレナ氏(以下、七尾):お母様が起業を後押しされたことがすごいなと思いますね。私の場合は大反対されたので。今はようやく理解してくれるようになりましたが、そうやって支えてくれるお母様がいることは素晴らしいと思いました。

そうですね、両親だと反対したくなる気持ちもあるだろうと思いますが、どのようにその反対を押し切ったんですか?

 七尾:もう内緒で、親には一切言わず起業しました。(笑)

そうなんですね。(笑)反対されて起業することをやめようとは思われなかったんですか?

 七尾:私はいつも人生を判断していく中で、自分がこうだと思うことは絶対に突き通していくタイプなんですよ。誰かに言われても曲げない頑固な性格で、焼肉部の話が出た際も、反対されることはわかっていたので親には言わなかったですね。

起業と聞くと多少なりとも「自分でできるのかな」と不安に感じると思いますが、そこをどうやって乗り越え起業されたのかをお伺いしたいと思います。

 平野:起業の不安というものは起業家のみなさんもそれは持つだろうと思います。会社員と違って定期収入が入るかわからないこと、あとは失敗したらどうなるかわからないという不安は大きいのではないかと思います。私の場合は起業の他に道がなく背水の陣だったので、当時はあまり実感としてはなかったんですけど。(笑)
もし会社員になっていたら、定期収入がなくなるという不安を抑えて会社を辞められるかわからないですね。怖くて起業できないんじゃないかと思います。
ですが今5年以上会社を経営してきて思うことは、「この先仮に倒産したとしても未来には希望しかないな」といことです。これまで一生懸命やってきて、色々な方に出会って、その中で私の姿をみて「不安な中よくやっているじゃないか」と思ってくださる方も中にはいらっしゃいます。最近は、もし倒産したとしてもそういった方が拾ってくれるような気がしています。
事業を始めたばかりの頃は一ヶ月後のこともわからなくて、とても不安は大きかったです。でも今はなんとでもなると思っています。今思えば会社を始めて1、2年目に会社が倒産に傾くようなことがもし起こっていたとしても、なんとかなったのだろうなと思いますね。

今のお話を聞いて、七尾さんいかがですか?

 七尾:私も結構同じような考えで、「起業しても死ぬわけではない」と思っていますね。よくインタビューで「リスクについてどうお考えですか?」などと聞かれるのですが、「失敗したら勉強になった」と思って、「またアルバイトでもなんでもしてお金を貯めればいい」と思うタイプなので、平野さんに似ているなと思いました。

お二人の共通点は女性起業家ということが一つあると思いますが、女性ならではの起業する際に大変だったことはありますか?

 七尾:むしろ私は起業して女性でよかったと思うことしかないですね。女の子ってだけで支えてくれる人って多いんですよ。「困っています」とアピールすると手を差し伸べてくれる人がいるのは女性の強みでもあると思うので、もっと強みを活かすべきだと思いますね。
女性だからこその大変さって出産などでのキャリアストップがあると思いますが、30歳前後までは、そこまで身近な問題ではないと思いますね。

平野さんは女性ならではの大変なことはどういった風に捉えていますか?

 平野:私も七尾さんと同じで女性だから云々ということは特にないですね。女性だからこそのプラスな面でいうと、それだけで「珍しいな、面白いな」と思っていただけることですね。

ではお二人とも女性ならではの大変なことは今の所感じたことはないんですね。

 七尾・平野:そうですね。

 七尾:むしろ男性の起業家ってどうやってのし上がっているんだろうと気になっているぐらい女性っていいなと思いますね。

 平野:そうですね。私も男だったら反対されていたかもしれないなと思いますね。

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