2013.05.09

根拠のない自信を持つ

KLab株式会社 / 真田哲弥

真田

KLab株式会社 真田哲弥

関西学院大学在学中からさまざまな業種の会社を設立。1989年、iモードのビジネスモデルの原型となるダイヤルQ2を利用した音声及びFAXによるコンテンツプロバイダを設立。97年からは株式会社アクセス(現:ACCESS)でiモードの仕様策定、ブラウザ開発に携わる。98年にサイバードを設立、取締役副社長&CTOに就任。2000年、サイバードのR&D部門として携帯電話向けソフトウェア研究開発型企業KLab(ケイ・ラボラトリー、当時)を設立、代表取締役社長CEOに就任。

 

やってみる中で、向いていたのが事業家だった

真田様の学生時代の話をお聞かせください。

    学生生活の前半は目的意識もなく、自分に何ができるのか、何がしたいのかを探してる状態で、具体的な目的意識などは特にありませんでした。私の場合は人生が普通のままで 終わるのは嫌で、漠然と「ビッグになりたい」という想いだけはありましたが、具体的に したいことはありませんでしたね。   
    事業を始めてみてからは、自分に事業家が合っているなと思いました。しかし、元々事業家になろうと思っていたわけではないんです。やっていく中で、事業家が自分に向いて ることが分かり、そこに深く入っていきました。ただ、何をやっていいか分からなかった から、とにかく色々なことにチャレンジしてみましたね。 


漠然とビッグになりたいという思いだけあって、何がしたいかのかを明確化できてい ない学生が多いと思います。そのような学生に向けて、アドバイスを頂けますでし ょうか?

    とにかく一歩を踏み出さなければ、「自分が何に向いてるのか」「本当に何がした いのか」は分からないと思います。社会人になると、月曜日から金曜日まで働いて、 会社の仕事以外に何かする時間は無くなります。やはり、学生時代には時間が沢山あ るので、なんでもいいので「一歩」を踏み出すといいと思います。 別に起業じゃなくても、バイトやインターンでもいいと思うんですね。実際に働いてみるだけで、ただの想像から、より具体的に「起業」のイメージが湧いてくると思 います。若い時は色々なものに挑戦して、自分がやりたいことの方向性を決めてほしいですね。  

なるほど。ちなみに、真田様は一回企業に入ってから起業をすべきだと思いますか? それともまず起業してみるべきだと思いますか?

    自分が「天才」かつ「心が折れない」という条件を満たしているなら、まずやって みるべきでしょう。しかし、その自信がないならば、まずは一度企業に入ったほうが いいですね。たまに何万分の一、何千万分の一というレベルの天才で、かつ折れない 心を持っている人もいますけれどもね。私も天才ではありません。しかし、少なくと も心は折れませんでした。普通の人であれば、ほとんどは一度会社潰したところで心が折れて、そのまま行方不明になってしまいます。 私はそういう人を数多く見てきているので、起業するにあたって安全度が高いの は、まず一度就職をすることだと思います。特に日本ではその方が成功率が高いです ね。ここが、アメリカとの社会構造の違いだと思います。アメリカでは、名だたる企業の創設者は誰も就職していないわけです。しかし、日本だと有名になった人の大半 は一度就職してるんですね。日本にはそうした側面があるというのも事実だと思いま す。だから、一度就職した方が成功の確率は高まるとも言えるでしょう。 

真田様がアクセスに入社した時の話を少し聞かせてください。

   入社して感じたのは、「プレイヤーとして優秀なこと」と「リーダーとして優秀な こと」は違うということでした。自分が動くプレイヤーとして優れているということと、他人を動かすことがうまいというのは、まったく違う能力なんです。いくらプレ イヤーとして優秀でも、他人に動いてもらう方法を知らないと、チームをつくること はできません。 リーダーをやっていく上で、人の使い方がうまいことは絶対条件です。上手に人を 使うことができるようになるために一番良いのは、厳しい上司の下に仕えてみることですね。そうすると、使われる側の気持ちが分かるようになるんですよ。

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