2015.11.24

外の世界に飛び出して自分を知る

株式会社ブックマークス 代表取締役/山村 宙史

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インターンの大学生が起業家へ取材する!起業家インタビューのReLife(リライフ)

株式会社ブックマークス 代表取締役/山村 宙史

1979年北海道函館市出身。
上京後、20歳の時にイタリアに一人旅に行き、イタリアの虜になる。
その流れで大手イタリアンレストランチェーンである「サイゼリヤ」に新卒で入社。
店長を務めた後、外国為替取引の仲介会社にコンサルタントとして転職、その後28歳の時に脱サラを決意。大人のための会員制の勉強場所である「勉強カフェ」を2008年に開業する。
これまでになかった業態ゆえ開業当初は周知に苦しみ倒産の一歩手前までいくものの、従来型の自習室にコミュニティ機能を付加した新しさが、日本経済新聞やワールドビジネスサテライトなど多くのマスメディアで話題となり倒産の危機を乗り越える。
2015年11月現在、勉強カフェは東京を中心に南は沖縄まで全国に17店舗、2,000名の会員が集まっている。

 

 

【ラテンの気質に憧れて】

まずはじめに事業内容を教えて下さい。

弊社は2008年に創業しました。勉強カフェというフリースペースを運営しており、「学びを通じて幸せになる大人を増やす」というミッションのもと、大人のための勉強場所を提供しています。社会人は仕事が忙しくなると仕事を優先しなければならなくなり、勉強を続けることは難しくなります。そこで、いわゆる自習室のようなものではなく、勉強する空間にプラスアルファとして、社外の知り合いができ、目標の進捗を確認できることによってモチベーションを維持でき、楽しみながら勉強を続けられる環境を提供しています。

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学生時代はどのようにお過ごしになられたのですか?

大学進学とともに北海道から上京してきましたが、田舎から憧れの東京に出てきたこともあってキャンパスライフを謳歌しようとバイトや遊びに明け暮れていました。何も考えずに二十歳になってしまって、二年後には就活も控え、自分の人生を顧みるようになりました。何も考えず二十歳になってしまったことがすごくコンプレックスに感じ、それを打ち破る何かがしたいと思い、イタリアに一人旅に出ました。二週間ほど行ったのですが、縁もゆかりもない場所に一人で初めて行ったもので、初日に荷物をいきなり盗まれるといった大変な目に遭いました。そのようなこともあって一つ皮が剥けた気がしますね。
イタリア人はラテンの気質を持った人が多いので時間を守らないうえに適当でした。ただ、自分の感情をはっきり示すし、食事を摂ることも家族との大切な時間と捉えていて、いい意味でも悪い意味でも人間らしい生き方してました。そのような人間らしい生活をイタリアで垣間見て、いきいきと生きてる姿に感動してイタリアが大好きになりました。それ以来、バイトしてお金を貯め、イタリアに行く生活を残りの大学2年間で繰り返しました。

起業したきっかけを教えてください。

大学を卒業してからイタリアが好きだということもありイタリアンレストランに5年半、外国為替仲介会社にも少しの間勤めました。そのなかでさまざまな経験をさせていただいてとても充実した生活がしばらく続いていました。しかし、27歳になったとき、「このまま会社員でいることは果たしてどうなんだろう」と思い始めたんです。なぜかというと外国為替仲介会社に勤めているときに為替でドルやユーロなど通貨を通じた、いわば国力のバランスをみていました。24時間動いているマーケットで中国やインドなどが伸びている中、日本だけが伸び悩み、円というものが関心を持たれない、相手にされていないんです。日本国内でサラリーマンとして働くことに非常に不安を感じるようになりました。自分が40、50歳になったときに会社が倒産するかもしれないというリスクに怯えるくらいなら、今リスクを取った挑戦をしておいたほうが良いと考えたのです。当時はまだ27歳だったこともあり、今のうちに「自分で何かできないか」という考えになったんです。起業家の皆さんは最初から起業家になろうという人が多いと思いますが、僕は順番が逆でした。直面した事情から「自分には何ができるんだろう」というところから考え始めたのです。ですが、「起業しようと思っても何もできない」という状況になり、3カ月くらいはすごい悩んで時間だけが過ぎていきました。「どうしたら良いのか」と頭を悩ませていたのですが、ある時に「そうだ、自分が何かを生み出すんじゃなくて、何かを生み出せそうな人、生み出そうと頑張ってる人を応援しよう」と思いました。

具体的に起業にむけてどのようなことをされたのでしょうか?

頑張っている人はどこにいるのかを考えたのですが、自分の経験から自習室を思い浮かべました。実際にリサーチを開始したら、自習室には「シーンと張り詰めた雰囲気の中、息を殺しながらカリカリ机に向かっている人たち」がたくさん居ました。僕も実際に何回か利用したのですが、個人的に無音すぎて居心地があまりよくなかったんです。もう少しざわついていてもいい気がしましたし、多少の会話があり、BGMがあった方がリラックスして勉強できると思いました。そこで僕の中での「こんな自習室があったらいいな」を作る決意をしました。既存の有料自習室とも異なる、適度にBGMが流れ、勉強という目的の下、価値観の合う仲間と時には語り合い、時にはミニセミナーという形で知識を共有しあう、そのような場所を作りたいと思いました。そこからはあっという間で、奥さんにも上司にも事情を説明して、その何ヶ月後かに会社もやめ、起業に至りました。

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