2015.12.22

「世間をあっと言わせるビジネスを創る」

株式会社オークファン 代表取締役 /武永修一

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インターンの大学生が起業家へ取材する!起業家インタビューのReLife(リライフ)

株式会社オークファン 代表取締役 /武永修一

1978年、兵庫県神戸市生まれ。
山口県立宇部高等学校卒業。
京都大学法学部に在学中の2000年に個人事業として中古のブランド品を扱うオークション事業を開始。
これを2004年に株式会社化し、のちに株式会社デファクトスタンダードを設立。 代表取締役社長に就任する。
2006年に現在の「オークファン(aucfan.com)」の前身サイトである「オークション統計ページ(仮)」を譲り受け、 2007年6月に株式会社オークファンを新設分割。代表取締役社長に就任(現任)。
「あらゆる人が、あらゆる場所で、あらゆるモノを売り買いできる新たな時代を創る」ことをビジョンに掲げ、 あらゆる商品に関する正確でフェアな情報を提供することを目指しております。

 

 

【「売る買う作る」をまとめた起業家】

はじめに事業内容を教えて下さい。

主に2つの事業を運営しています。
1つは「オークファン」という「ネットオークション」 や「ショッピングに関する価格の統計・検索サイト」を提供しているメディア事業です。
もう1つが、DeNA社から買い取った「NETSEA」(ネッシー)で、BtoBマーケットプレイスという事業になります。仕入れや卸をインターネット上で行える取引市場で、個人が企業と直接取引もできます。
買取金額はそれなりに大きな金額となりましたが、事業自体は順調に動き出しています。オークファンとのシナジー効果も見込めるため、私自身も今後の展開を楽しみにしているところです。

NETSEAが新たに加わることで、どのようなシナジー効果があると想定されているのですか?

オークファンを活用して不用品を売る人には、商売として商品を仕入れて売りたいと考える人もいます。そういったビジネス意欲が旺盛な人のために仕入れのお手伝いをできるのがNETSEAです。「仕入れる人」がたくさん集まるNETSEAだからこそ、「商品を卸したい会社」はNETSEAで大量に商品を卸すことができます。大量に卸せるということは生産ラインでの製造単価のロットを下げることが可能になりますので、「売りたい人」、「仕入れたい人」、「生産したい人」の全てが喜ぶ仕組みを実現できるのです。
オークファンとNETSEAを合わせると約800万人ほどのユーザーがおり、ユーザーの多くは個人事業主のため、現在では「日本最大級の個人事業支援会社」と言える規模になっています。

起業し始めたキッカケを教えてください。

私の場合、もともとは起業について考えていませんでした。起業のキッカケとなったのは、私がまだ大学生で司法試験の勉強をしたいと考えていた時期でしたね。

当時はロースクールへ進学するつもりだったのですが、必要経費が諸々含めて700万円ほどだったのです。非常に高額なため、お金がなかった私はどうにかして資金を作り出す必要がありました。しかも既に大学4年生だった私はロースクールに通うためにも、単純計算して1日1万円を貯めていかないと700万には届かない状況でした。とはいえ、普通にバイトしたのであれば1日1万円しか稼げません。つまり1日1万円では月々の生活費を賄えないため、1日2万円くらいは稼ぎたいと思いました。そう思った時に自然とアルバイトをする選択肢が無くなり、「他の何かをしなければならない」という状況でした。

私が大学生の頃はちょうどインターネットが普及し始めていた時期だったのですが、ある日友人から「ネットオークション」について教えてもらう機会がありました。楽天やヤフーのネットオークションですね。ネットオークションを見てみると、当時はいわゆる「バザー」のような状況でした。「個人の不要品を適当に写真を撮って、売り出している」そんな感じでした。しかし、それでも買われる商品も多くあったため、私は「自分が安くモノを仕入れてきて、ネットオークションで販売すれば、きっと儲かる」と思ったのです。それからは周辺のフリーマーケットやリサイクルショップを歩き回ってネットオークションで儲かりそうなモノをとにかく探していましたね。

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武永社長が初めてネットオークションで販売したのはパソコンだったのですよね?

そうです。店頭での買い取り価格が3万円と見積もられたパソコンが、ネットオークションでは15万円で売れました。この経験をキッカケに私はネットオークションをビジネスとして捉えるようになりました。オークションは起業に一番近いビジネスだと思っていますし、ビジネスの基礎を全て学べると考えています。

ネットオークションではどのようなビジネスの基礎を学べるのですか?

ネットオークションに出品する商品の調達力、お客様に商品をきちんと届けるまでのカスタマーサポート、経理の基礎中の基礎である入金処理について学べます。在庫の管理も必要になりますし、競合商品に埋もれないようにいかに商品を際立たせるかというマーケティングの思考も身につくのです。商品の写真の撮り方一つで、同じ商品でも粗利益が10%~20%変わります。商品の紹介文章も同様です。 ネットオークションのような「転売」では特別なスキルを必要としない上に、ビジネスの重要な基礎を本当にたくさん学べるのです。弊社でも「オークファン転売スクール」を開催していますが、非常に多くの方々にご参加頂いています。

ネットオークションにはビジネスの魅力もたくさん詰まっているのですね!

そうですね。
今でこそネットオークションの魅力が多くの人に認知されるようになりましたが、私がオークファンを創業した時のネットオークションに対するイメージは最悪でした。「ネットオークションに出回るモノは全て偽物」だと信じ込んでいる人もいるくらいでしたからね。私自身、ネットオークションの可能性にいち早く気づけたことは本当にラッキーだったと感じています。

武永社長はネットオークションの可能性にいち早く気がつけたと仰いましたが、ネットオークションで稼げるという前例がほとんど無い中で、どのようにして稼げる手法を生み出したのですか?

今でこそ弊社のオークファンで確認してもらえれば商品単価の相場を知ることが容易になりましたが、当時は「何がいくらで売れるのか」が全くわからない状況でした。そこで私はフリーマケットなどのリアルな現場と、ネットオークションに出されている商品の売値の違いを観察することから始めたのです。最初は買わずに、「商品」と「価格」をひたすらメモするところから始めました。

例えば「コムデギャルソンのスーツ、8,000円」といった感じです。メモをしたら、自宅に帰ってインターネットを覗くのです。すると、コムデギャルソンのスーツがなんと3万で売りに出されているではありませんか。しかも入札が既に入っているのです。入札が入っているということは、「ほぼ確実に売れる」だろうと想像できます。つまり露店では8,000円で売られている商品が、ネットオークションでは30,000円が相場になっていたのです。このようなケースを見つける度にどんどんエクセルに書き込んでいきました。こうして私は儲かる商品のリストを作り出すことに成功し、ネットオークションで実際に稼げるようになったのです。

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