2016.02.05

「本質」を追うグロースハッカー

株式会社Project L.C. 代表取締役社長 / 田内 広平

メイン写真田内社長

インターンの大学生が起業家へ取材する!起業家インタビューのReLife(リライフ)

株式会社Project L.C. 代表取締役社長 / 田内 広平

1989年3月、東京生まれ。大学卒業後、2012年に友人3人と起業。大手クライアントを中心とした新規サービスの受託開発事業と自社メディア事業を展開し、2014年中盤からはサービス改善を請負うグロースハック事業をスタートする。2015年にはグロースハック事業を主軸とし、大手クライアントを中心に100社以上の取引実績を持つ。創業から毎年売上200%成長を続けている。

 

 

グロースハックの魅力と可能性

はじめに事業内容を教えて下さい。

弊社は現在、主幹事業としてグロースハックの代行事業を行なっています。グロースハックとは、簡単に言うと「サービスの改善」を行なう仕事になります。サービスの改善度合いを数値化して評価するために、基本的にデータの解析から行ないます。解析して出た実数に対して検証をかけ、検証で得られたデータに対して合理的な政策を提案しています。 

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Project L.C.」 ではグロースハックをメイン事業としている。

グロースハックを主幹事業にした理由を教えて下さい。

元々様々な大手企業様に新規事業開発のお手伝いをさせてもらっていました。そこで分かったのは、大抵の新規事業は失敗するということでした。日本では年間何百、何千という新規事業の立ち上げが行われているのですが、ほとんどは日の目を見ずに消えていきます。新規事業の立ち上げの実態として、企業は新規事業を解析して数値化したデータを取るという行為をほとんど行わないのです。本来であれば新規事業を上手く軌道に乗せるためにもデータ解析はとても重要になるのに、多くの企業は予算をデータ解析には使いたがらないのです。

弊社では自社の新規事業のデータ解析を必ず行なうようにしているのですが、新規事業の1つが初年度から売り上げが3,000万以上という、当時の受託事業に近い売上を出せるようになったのです。
この話を取引先の企業様にしたところ「ぜひウチの事業でもデータ解析をして欲しい」という依頼を頂けるようになったのです。すると今ではデータ解析の依頼をたくさん頂けるようになり、自然に弊社の主幹事業になっていきました。

ちなみに、現在ではある程度長く続いている既存事業のデータ解析依頼を請け負っています。新規事業よりも既存事業の方が合理性が高いと証明しやすい提案を行えるためです。

グロースハックとは、サービスの「成長の仕組み化」を意味なのですね。とても重要な考え方だと思うのですが、なぜ多くの企業はグロースハックを導入していないのでしょうか?

実はグロースハックを行なうための専用のツールはたくさん世の中に出回っています。しかし、それらのツールを活かしてグロースハックを行なっている企業は非常に少ないです。

例えば「一個の画像を変更したことでどのような成果が上がっているか」を調べるのがグロースハックの仕事になります。

グロースハックにはこういった「非常に細かく、手間な作業」を求められるため、企業側はどうしても余計な人件費が掛かると考えてしまいがちなのです。
本来であればグロースハックは内製すべきであり、それだけの価値があります。しかし、グロースハックというもの自体が新興市場過ぎて、内製化しようにもマネるためのモデルがないのです。特に老舗の大手企業はITの分野に強いとは言えない企業が多いため、ほとんどは内製化できずにいるのです。

現状、グロースハック代行サービスを本格的に提供している企業は、弊社を含めても片手で数えるくらいしかありません。弊社は競合他社と比べても実績は豊富です。
もしグロースハックに関心があるなら「Project L.C.」はお役に立てるかと思います。

Project L.C. はスタートアップであるにも関わらず、多くの大手企業と取引実績があります。どのようにして取引先を作っているのですか?

キッカケは経営コンサルタントの集まるイベントに参加したことですね。 そこで知り合ったコンサルタントさん達を経由して大手企業の経営層と知り合えるようになりました。そして役員さんからの紹介が繋がっていきどんどん仕事が増えていきましたね。 私の父親は経営コンサルティング会社の社長なのですが、私が起業することを伝えるとコンサル系のイベントを紹介されたのです。結果的にそれが大手企業の役員さんと知り合えるキッカケになりましたね。

田内社長はいつ頃から起業を考えるようになったのですか?

大学4年の冬に起業することを決めました。既に内定を貰い、就職活動を終えた後でしたが、起業しようと思いました。

内定後に起業することを決めたのですね。起業するまでにどのような経緯があったのでしょうか?

当時から新規事業のアイデアはいくらでも作れたので、就職したら直ぐに新規事業に携われるようなベンチャー企業へ積極的に就職活動を行なっていました。
新規事業の企画書もたくさん書いており、入社したら直ぐにでも自分の事業を試したいと考えていたんです。
昨今のサービスプランは世の中の変化が早いため、直ぐに陳腐化してしまいます。だからこそ、どうしても「今すぐ試したい」というプランもいくつかありました。私は内定を頂いていた複数の企業に、サービスプランを持ち込んで直ぐに事業化してもらえるかどうか聞きに行きました。
しかし、内定先の担当者は私の持ち込んだ事業プランを読み込むどころか、チラッと覗き込むくらいでほとんど相手にしてもらえませんでした。「新卒なんだから最低でも1年間は任された仕事をしなさい。」といった内容の言葉を返されるばかりでした。プランの持ち込み先は全てベンチャー企業の新規事業部だったのですが、意外と直ぐにはやらせてもらないことが判明したのです。正直ベンチャー企業に抱いていた印象と違ったため、その時に「もう自分で起業しよう」と思いました。
ちなみに持ち込んだサービスプランは30本以上あり、「この中のどれでも良いから半年以内に事業化させて欲しい」と頼みました。しかし、あまりにサービスプランの量が多かったのか、相手も見る気が無さそうな反応だったのです。
束になった企画書を、指先でつまみ上げて、チラッと中身を覗き込むみたいな。
その反応を見た瞬間「これはダメだろうな」って感じましたね。(笑)

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