2012.09.28

リスクを取ってでも、信念の実現に

株式会社はてな 代表取締役社長 / 近藤淳也

はてな 近藤 316

株式会社はてな 代表取締役社長 近藤淳也

今回取材させていただいたのは、株式会社はてなの近藤淳也氏です。
京都大学に在学中サイクリング部に所属。卒業後は京都の地で、主にサイクリングレースの撮影を手掛けるカメラマンとして活動。その後、インターネット上でのQ&A形式の検索サイトという着想を得て、「人力検索サイトはてな」を作ることを決意し、株式会社はてなを創業する。創業後は、「はてなアンテナ」「はてなダイアリー」「はてなブックマーク」などの数々の人気サービスを世に輩出。今年の7月に設立10周年を迎え、更なる発展を目指し、はてなブログをリリース。既に多数のユーザーの人気を得ています。

 

「個」として、自分がどういう人でどういう人生を歩みたいか

早速ですが、はてなの主な業務を教えていただけますか?

 「はてなダイアリー」や「人力検索はてな」、「はてなブックマーク」などをはじめとする、サービスの開発・運営をしています。これらのサービスを中心としたインターネット関連業務です。

はてなの付くサービスは耳にすることがとても多いです。

 ありがとうございます。今年11月には「はてなブログ」という新ブログサービスをリリースしました。招待制でリリースしたのですが、ありがたいことにこちらも非常に好評を得ています。

はてなダイアリーがあるのに、なぜまたブログサービスをリリースしようとしたのですか?

 今のブログサービスは、良くも悪くも多機能だと感じます。昔は、ブログというものが、コミュニケーションや情報公開など様々な用途を一点に引き受けていました。しかしながら、昨今ではTwitterやFacebookなどのサービスが出てきています。だからこそ、今は「敢えてブログをやる意味」がクリアになってきたと思います。  
 なので、この「はてなブログ」はシンプルなモノを追求しています。見た目だけではなく、デザインや編集機能なども、同様にシンプルさを目指しています。

 

今、敢えてブログをやる意味とは、どのようなものですか?

 「組織」と「個」を比較した時に、日本は「組織」の存在が大きいと思います。実名でブログをやることは、必ずしも会社から許可が出るわけではないのが今の日本の実状です。  
 しかしながら、インターネットの大きな力とは、個人がエンパワー出来る点にあると思います。今後会社が社員を守ってくれない、守りたくても守れない時代が来ると言われています。そんな時に、「個」として、自分がどういう人でどういう人生を歩みたいかが問われてきます。
 そんな時代が到来した時に、ブログは欠かせないモノになると思っています。なぜならば、ブログは「個」の日常を表現する最適のツールだからです。その人の価値観や日常を、ブログを通じて公開し、発信することが求められてくるでしょう。

 

はてなでは「情報公開」が一つのキーワードだと思うのですが、ネット上に情報を公開するのは怖いという印象を持つ人はまだまだ多いのではないでしょうか。

 「ネットは危ないモノ」という考えは、一種の思考停止状態にあると思います。今やネットは、道路や電気、水道と同様のインフラの一つになっています。もはや生活の節々に浸透しているのに、よくわからないからって一掃していいものではないんです。  
 むしろ、ポジティブに着目して、ネットの意義や有用性を考えるべきだと思います。どうやって安全に使えるかを知る努力をする方が先ですよね。

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