2012.05.11

何をするか(WHAT)より、どう生きるか(HOW)から決めていけばいい

フリーランス / 安藤美冬

安藤みふゆ 354

フリーランス 安藤美冬

【Twitterアカウント:@andomifuyu】

今回、取材致しましたのは、フリーランスとして活動されている、安藤美冬さんです!!
「ソーシャルメディアでの発信とセルフブランディング」
「テーマを持って複数の仕事をする」
「ノマド的な在り方を追求する」
の3つを軸として、新しい働き方を実践されている安藤さん。
「成功者を目指すのではなく、一生挑戦者であり続ける」をモットーに、
情熱大陸をはじめ、多方面でご活躍されています。 そんな安藤さんのプロフィール詳細はこちら!

安藤さんの考える「人生」と「働く」との関係とは。
今を生きる学生の皆さんに向けて、安藤さんの熱いメッセージをお届けいたします!

 

絶対に必要なことは「信頼」

フリーランスといっても個々によって仕事内容が異なると思うのですが、安藤さんが具体的にどういった仕事をされているのでしょうか?

 仕事の内容は本当に多岐に渡りますね。
作家の方と契約をし、書籍の企画とプロモーション等をやらせていただいたり、企業と契約をして、ポスト団塊ジュニア世代を代表して住まいかたや働き方に関するコンサルティングをしたり。

 「セルフブランディング」をテーマにした、「自分をつくる学校」の運営と学長も務めています。ノマドワーキングや働き方をテーマに講演やトークライブに出たり、連載を持ったり、書籍の執筆を進めたりと、メディア活動も多いので本当に多岐にわたる仕事を複数の肩書きでやっております。

 

フリーランスとして仕事を行なう上で、必要とされる能力とはどういったものですか?例えば、仕事上でのコミュニケーション能力等は非常に大切だと思うのですが。

 そうですね。フラットに、あらゆる業種、年齢、男女問わず仕事をしていく力というのは7年間の会社員時代に意識的に身につけたことだと思います。
 会社員時代から意識してたくさんの人たちにお会いしていたこともあり、 上場企業の経営者の方から学生さんまで人脈は幅広いのですが、誰とでもすぐに話が出来る力というのはかなりの訓練を通して身につけました。
 話す能力が身に付いた理由としては、出版社で働かせて頂いた時期に企画のプレゼンをやるとか、営業をするとか、様々あると思うのですが、技術力をさらに高めるために、独立後ボイストレーナーの先生に師事して、分かりやすく端的に話せるように訓練をしました。

 

ということは、会社員時代から独立を視野に入れて活動をされていたということですか?

 24歳の新卒の頃から、ぼんやりとは思い描いていました。
 そして20代後半になる頃には、
「辞めるなら30歳、会社を作るなら31歳」と意識していましたし、実際にそうなりました。

 

自分がこうなりたいという目標を立て、そこから逆算をして必要なスキルや能力を学ばれたということですか?

 まさにそうですね。情熱大陸の中でも少し語られていたのですが、実際に会社を辞めようと決意したのは29歳の誕生日でした。自分がリミットにおいていた30歳まであと1年だということで、意識して経営者やフリーランスを中心として様々な業種の人に会ったり、本やセミナーで勉強をしていました。自分にはどんなスキルがあって何を磨けば独立した際に仕事が来るようになるのか、というのを具体的に考えていました。
 とはいえ、独立することだけは決めていたものの、何をやるのかというところは、会社を辞めてから考えていきました。辞めた当初はどんなビジネスを展開していくのかということについて全く浮かばなかったんです。いくら自分を探しても、人に会っても、本を読んでも。

 

つまり、安藤さんの場合、「何をやるか」は、会社を辞めてから見つけ出したということですか?

 恥ずかしながら、その通りです。会社を退社して5ヶ月はまったく収入がないという時期がありました。正直、「これはやばいな」と思いました。
 ただ、やりたいことがなくて、かつ仕事がまったくない絶望的な状況でも、
 ・ スーツを着ない
 ・ 営業をしない
 ・ ルーティーンワークをしない
というこの3つのルールを心に誓っていました。
 なぜかというと、自分の心が望まないことを無理矢理課してしまったら、せっかく会社を辞めてフリー(自由)ランスになったのに、フリーじゃなくなる(不自由)と思ったからです。
 だから、まずスーツは着ない仕事は何があるだろうと考えた訳です。 ここで銀行や官庁といったかっちりとした服装が求められる相手との仕事は選択肢から消えますよね。
 次に、例えばこちらから企画書を持って「仕事をください」と言わずに済むにはどうしたらいいんだろうと思って生み出したのが、ソーシャルメディアの発信と徹底的なセルフブランディングでした。
 最後のルーティンワークをやらないというのは、事務作業をやりたくないということではなくて、毎日毎日、繰り返し同じ仕事をするというのが嫌だったんです。一つの肩書きにおさまることなく、毎日、色んな仕事をやろうと決意しました。
 その3つの軸をベースに世間的には「新しい働き方」と呼ばれるスタイルをつくりあげていったという感じですね。

 

 

ソーシャルメディアでのセルフブランディングを通じて、フリーとして働くということは、そこに対して誤解が生じうる可能性があると思います。その誤解が自分と関わっている人達に悪影響を与えないように、安藤さん自身が意識していらっしゃることがありましたら、教えてください。

  そうですね。いわゆる社会に対してある程度影響力を与えるようになったら、例えば『情熱大陸』など数百万人の人に知られるようになれば、ある程度誤解が生まれるのは必然だと思います。ソーシャルメディア上でも、自分を直接知らない人がほとんどですから、大事なのは信念や主張をブレずに貫くことと、スルー力かと。
  そこを踏まえた上で、フリーランスだけではなくて、会社員でも学生さんでも、人のつながりを使って、ルパン三世のようにプロジェクトベースで集まり、仕事が終われば解散していくスタイルで仕事をすることにおいて、絶対に必要なことは「信頼」です。信頼されることです。仮にソーシャルメディア上で1万人に嫌われたとしても、自分の身近な人達を大事にしていたら仕事は回っていくんですよ。

 

「身近な信頼」が仕事と安藤さんをつなげているという感覚ですね。

 そうです。逆に絶対にしてはならないことは、身近な人の信頼を裏切ることです。それは何かというと、契約上での守秘義務を破るだとか、人の悪口や噂を立てることです。ソーシャルメディアって誰と誰とが繋がっているかを明らかにしますよね?身近の人達の信頼を絶対に裏切らないこと。それに尽きると思います。実際に、退職した会社ともいい関係が続いています。お世話になった上司や同僚と今でもFacebookで連絡を取り合っていますし、インタビューを受けたりと仕事の関係もあります。ありがたいことですよね。
 ソーシャルメディア上でも、踏んではいけない地雷というのがあるんですよ。それは絶対に相手を批判してはいけない、ということなんです。言われる批判や悪口に対して、ぐっとこらえること。でなければ、火に油を注いで炎上してしまいます。だから、「何を言われようと耐える」ということ。すると理解者が少しずつ現れ始めて、火に水が注がれ、沈静化するんです。

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