2012.10.17

偶然の”誤変換”を大切にしたい。

離婚式プランナー / 寺井広樹

寺井さん

離婚式プランナー  寺井広樹

 1980年、兵庫県神戸市生まれ。
 2009年から離婚式プランナーとして活動を開始。著者に『離婚式へようこそ』がある。
 10月よりKBS京都ラジオ「離婚さん、いらっしゃい。」のパーソナリティを務める。

 

離婚式で離婚後も円満に…

現在の主な活動についてご説明いただけますか?

 離婚された元夫婦、または離婚を考えているご夫婦の再出発を応援するというセレモニーを主催、運営するという活動をやっております。
  ご夫婦別々に打ち合わせをするのですが、申込者の9割方が男性です。男性側は色々調べて来られるので、打ち合わせも短く話も早いのですが、女性側はそもそも離婚式を挙げるのを嫌がられます。ですので、いかに女性側に魅力を伝えるかがポイントです。

離婚式プランナーという仕事を始められたきっかけは何ですか?

 小さい頃から色んなことに疑問を感じるタイプだったのですが、昔からずっと結婚式があるのに、なんで離婚式って無いのだろうと思っていました。
 3年前に大学時代の先輩が私に離婚話を打ち明けてきた時に、その先輩になぜ離婚式はないのかという長年の疑問をぶつけまして、良かったら先輩の離婚式をプロデュースさせて下さいと頼んだのがきっかけです。
 最初は怒られましたよ。お前に相談するんじゃなかったと言われましたが、最終的にはやってよかったと言ってもらえて、挙式後に円満に離婚されて、今も仲良くやっておられるようです。

 

申込者ではないほうの方に離婚式の魅力を伝えるのは寺井さんの手腕にかかっていると思うのですが、そのあたりはどうお考えですか?

 そうですね、でもまず言えるのが、最初は式を挙げたくないと言っていた方に限って、離婚式で感動の涙を流すということがわかっているので、最初に嫌がる人は、必ず挙式に持って行ってあげたいと思っています。 
 挙式のメリットとしては、離婚報告を一斉に済ませてしまえるという点です。離婚したという事を知人一人一人に報告するのは大変ですし、伝えられる側もデリケートな問題なだけに、周りも気を使います。でも離婚式をすることによって、周りの人への配慮になるというところがやはり大きいと思います。そういったメリットをお伝えすることで、やってみようかなというところに繋がります。

 

離婚式というのは口コミでやられてきたのでしょうか?

 一年目は6組、離婚式をプロデュースさせて頂きました。これは完全に口コミで、参列者の中から今度は私もやりたいという方が出てきたり、御親戚に薦めて頂いたりという形で依頼が増えて6組。次の年の2010年は一気に53組に増えました。これはメディアの力です。テレビや新聞などメディアに「よかったら離婚式を取材して下さい」と101通手紙を書きました。一年間やってきて形になってきたので、そろそろ離婚式の意義を伝えて行きたいなと思ったんです。そこで、手書きで手紙を101通書いたら、3通リターンが来てテレビで取り上げていただきました。メディアに出たら、お客さんの申し込みがきて、申し込みが来ると、今度は逆にメディアから取材がくるという形になっていて、今は売り込まなくても取材依頼をたくさんいただくようになりました。

 また、昨年は震災がありましたが、震災の影響で離婚式の申し込みが増えたということがあります。震災で絆が強まるとか、震災を機に結婚願望が高まったといった報道もされていましたが、反対に離婚を考える人も増えたという事実もあります。未曾有の災害を経験して、「一度しか無い人生、本当にこのパートナーでいいのか」ということを改めて考え直した人も沢山いたのです。事実、震災の前と後を比べたら問い合わせ自体が3倍以上に増えたということがあります。去年一年間で57組の離婚式を手がけました。 今年は離婚式プランナーの育成に力を入れた一年でした。来年は離婚式プランナーを世に輩出していく年にしたいと考えています。現在、来年3月に行う予定の「離婚式プランナー検定試験」の問題を作っている最中です。

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