2009.07.29

チームでしかできないこと

麻布トラスト会計事務所 / 左:青島 信吾右:坂本・亮

青島-信吾-・坂本・亮

麻布トラスト会計事務所 左:青島 信吾右:坂本・亮

 「公認会計士は一人でもできる仕事、それでも私たちはチームでしかできない新しいことに挑戦していきたい。」そう語るのは麻布トラスト会計事務 所、代表:青島信吾さんと坂本亮さんです。会計の世界は士業の独占業務であり、変化が少ない状態が続いていましたが、長く続いてきた会計の制度と歴史が大 きく変わろうとしています。
  そんな会計業界にチームで挑戦する青島さんと坂本さんに取材させて頂きました。

「何かに一生懸命打ち込む」

お二人の学生時代のお話をお聞かせ下さい。

青島さん   私の学生時代は、好きな本を読んだり、映画を見たり、友人とお酒を飲みながら様々なことを議論したりともっぱら学生らしい生活をしていましたね。 どちらかというと学生生活を楽しむ方に精をだしていました。アルバイトは家庭教師をやっていて、科目は全部の教科を万遍無く教えていましたね。他にも国家試験や資格試験の試験監督のアルバイトなどをしていました。

坂本さん   私は音楽関係のサークルで活動していましたので、サークル活動は4年間通してやっていましたね。 それからもう一つやり抜いた事というと、大学2年の時から公認会計士の試験勉強に打ち込んだことです。逆に言うと学校にはあまり行かず、資格の勉強とサークル活動しかやっていなかった印象です。アルバイトは家庭教師や年末になると郵便局でアルバイトなどもしていました。 年末は忙しいですから夕方の6時から朝の8時まで14時間労働していました(笑)。年末年始になると配送作業で重たいものを送る人がいるんですよね。一番ひどい時は50kg位のマグロを送る人がいました(笑)

お二人はどこで出会い、一緒に独立・起業するキッカケとなったのですか?

青島さん・坂本さん   僕たちは前の会計事務所の同僚です。 士業というのは資格ごとに独占業務というものがあって、その士業だけに許されている業務があります。ですから、他の起業家の方とは違い、資格を生かして独立するというケースが多いです。大きな会計事務所に属していたときは、どうしても仕事を与えられて、その仕事をこなすというイメージがありました。 そのような体験をしていたので、いつかは自分たちの仕事をしたいという気持ちを二人とも持っていましたよね。会計事務所が軌道にのってきたら、資格を生かした他のビジネスにも挑戦したいです。そういう想いを持った者同士だったので、独立し今こうしてパートナーとして会計事務所を営んでいます。

青島さん   私は大学を卒業した直後に金融機関に入社したのですが、組織に依存して働き、一生同じ会社にいるという事が学生時代に感じていたよりもはるかに大変なことだと痛感しました。その時に自分で決められる裁量が多い仕事というのは、自分の幸せに密接しているのではないかと感じたんです。ですから独立という選択を選びました。

学生時代の経験で今に活きていると思う事はありますか?

坂本さん    今の仕事では、学生時代の経験が直接的に役に立っていると感じることは、少ないかもしれません。 ただ、大学時代の繋がりで業種別に同窓会というものがあって、そのような集いの場に参加する権利がある、そして色々な業種の方とお話したり名刺交換をしたりできる繋がりは大きいですよね。ベテランの先輩方ともご挨拶させて頂けますし、そのような機会はなかなかありませんから。そういう意味では学生時代の経験が役にたっていると感じます。

青島さん   それは僕も同じですね。大学時代の友人は利害なしにできた人間関係なので、とても貴重ですし、そもそも様々なバックグラウンドを持った人との人脈ができる大学という場は大きいですよね。サークルでも飲み会でも、何か同じ想いや経験があって共に行動しあった友人というのは社会人になってからでも大事です。

今振り返って、学生時代にやっておきたかったと思う事はありますか?

坂本さん    私は、学生時代の時間をフルに使っていたと思います。 ただ、今、学生時代に戻って他の事をやるとするならば、何かの実行委員や社会人との関係を持てるような活動をすると思いますね。普通に大学の中での活動ですと1〜4年との関係しかありません。ですから大学という枠から出て社会人との関係を持つような活動を持つ。そのような活動を通じて、その先の人生というものが見えると思います。 逆に今、社会人の目から見てもそのような関係を学生時代に持っている人はとても伸びていると思いますね。

青島さん    学生時代には何か形になるものに打ち込む方が良いと思いますね。 何かの資格をとる、起業をする、学園祭の実行委員として活動するなど、自分自身で「これをやった」と納得できるものがあると良いですよね。私自身は居酒屋には相当投資しましたが、そこで語り合った仲間とは今でも親友ですし、生涯の宝物です(笑)。 何か形に残るものがあると、達成感もありますし、それ以降の人生において自信にも繋がります。

今の学生にどのような印象を持たれていますか?

坂本さん  
  本質的にはあまり私たちの時代と変わっていないと思いますね。
私たちの学生時代もITバブルの前の失われた10年と言われていた時代で、そういう意味では就職難でしたし、日本経済の将来がどうなるかわからないという 状態でした。ですから、今の学生を見ると同じような時を過ごしているのかなと思いますね。それを考えると、保守的に自分の生きる道を探しているという印象 を持ちます。

青島さん  
  若い学年から資格をとるための勉強をしたり、大手さんのようにこういう社会の場に学生のうちから参加されるのは、今の時代の象徴だと思います。
みなさん、やりたい事を探すことに焦っていたり手堅さを求める意味では、ある意味で保守的にもなっている部分もあるように感じます。常に目的意識をもって 模索するというのは良いことなのですが、手堅さというのは学生の方々にとって一番大切なことになってはいけないと感じます。
先程、私は学生時代に何かを成し遂げた方が良いと申し上げたのですが、例えば大学1年生から予備校に通い、手堅く国家公務員試験に合格することだけが学生 時代の目標になってしまうのは、もったいない気もします。学生時代には学生にしかできないこともたくさんありますから、今しかできない事に挑戦して欲しい ですね。

坂本さん  
  手堅さを極めるのも一つ手でもありますが、どっちつかずというのは一番良くないですよね。

青島さん  
  最近ツイッターで母校の学生がつぶやいているのを見たのですが、社会と関わりたいと活動されている様子をつぶやいていました。
それこそNPO法人を作りたいとか、ソーシャルビジネスを始めたいなどです。そういう所を見ても自分の生きる道を真剣に模索している方がたくさんいるのだと感じました。

 

 

 

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