2009.04.02

20年前からの予見

株式会社タイム&ガーデン / 堀部 朝広

堀部朝広

株式会社タイム&ガーデン 堀部 朝広

『マテリアルワールド』というブランドを立ち上げ、
世界の様々な素敵な建築資材を紹介する事業を手掛けるTime&Gardenの堀部社長。
建築資材の「目利き」になった堀部社長に、センスの磨き方を聞いてきました。

「20年前からの予見」

堀部社長は建築学科を卒業されてますが、昔からその分野に興味があったのですか。

  将来は建築士になるという目標があって、建築学科のある大学しか受験しませんでした。
子供時代に私が育った公団住宅にコンプレックスがあって、将来は、家を自分で設計しようと思うようになったのがきっかけです。成長するにつれて、ものづくりとかデザインとかに興味を持つようになって、建築をやってみたいと 道を決めるようになりました。

デザインに興味があったものの、大学時代には環境系の研究室に入りました。
大手企業との共同研究を通じて、「環境設備」に興味を持ったからです。その当時はバブルの絶頂期で、建築装飾はゴテゴテしたものが多く、まだ「環境」などへの注目は皆無に等しい時代でした。

しかし私は、「これから絶対にエコ・省エネ が必要になる!」ということを感じて設備設計の世界に入ることにしたのです。当時流行していたような「形だけのデザイン」ではなくて、「環境にやさしいジャンル」にスポットライトが当たるだろうと考えたからです。
でも、環境配慮や省エネ・エコということが建築分野でも一般的になってきたのは本当にここ数年のことではないでしょうか。

5年でログハウスを扱うアールシーコアに転職されます。

 当時の私のモチベーションとしては、「自分が手がける設計の利用者であるエンドユーザーの顔が見える仕事がしたい」というものでした。
 マンションの場合、我々設計のクライアントというのはディベロッパーであって、エンドユーザーであるマンションに入居される方ではありません。意図したも のが良かったのか悪かったのか、フィードバックのない業務に、ひとつ一つの仕事が完結してないように思われたのです。
 また、マンションというのはどうしてもその規模の大きさゆえに、地域環境に与える負荷が大きく、自分が目指した環境設備とのズレを感じはじめていました。そこで、同じ住宅でもマンションからログハウスという180度違う分野に興味を持ち、転職を決意しました。

アールシーコアに入ってからは様々な仕事に携わりました。9年弱会社にいる間で、最初に施工管理、その後は商品開発。新商品開発を通じて、国内外のサプライヤー新規開拓や資材調達を行いました。提携先が、カナダとフィンランドだったので、出張で何度も往来するうちに、 カナダに拠点を移すことになりました。前職での業務は大変勉強になりましたし、とても楽しく貴重な経験でした。

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