2013.06.09

エチオピアのひととせを感じてほしい

株式会社anduamet / 鮫島弘子

株式会社anduamet 鮫島弘子

東京出身。国内メーカーのデザイナーを経て青年海外協力隊デザイン隊員としてアフリカへ。エチオピアでファッションショーを開催したり、ガーナにて地 産ビーズのアクセサリーを扱うフェアトレードプロジェクトを立ち上げたりと、ファッションに関するプロジェクトに携わる。帰国後、外資系ラグジュアリーブランドのマーケティング部にてクリエイティブを担当。2012年2月、株式会社andu ametを設立。世界最高峰の羊皮エチオピアンシープスキンを贅沢に使用したエシカル×リュクスなレザー製品を製造・販売。現在は日本とエチ オピアを往復する日々。日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013キャリアクリエイト部門受賞。

 

エチオピアのひととせを感じてほしい

 

ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013年度受賞、おめでとうございます。受賞した時の感想をお聞かせ下さい。

 ありがとうございます。本当にびっくりでした。まだ会社が設立して、1年 も経っていなくて、私が獲得してもいいのかなって思いました。現地の人に もすぐに知らせました。 エチオピアにいる方の助けや支えがあってこその賞だと思うんです。私だけの努力では受賞なんてできなかったし、みんなが頑 張ってくれた証ですね。嬉しいです。

そもそもandu ametを設立したきっかけとは何ですか?

 2002年に青年海外協力隊として訪れたのが一番最初のエチオピアとの 出会いでした。それまでも旅が好きで30カ国以上訪れていました が、当時のエチオピアはその中でも特に貧しく、悲惨な状況でした。 そんな中、協力隊として仕事をしていく内に、このエチオピアにも、 熱い情熱を持って仕事に取り組む人たちがいること、素晴らしい素材 があることなど、たくさんの可能性が秘められていることに気づいた んです。こういう素材を使って、こういう人たちと作ったものを世界へ発信できたらいいなと思うようになりました。その後、ガーナへの短期派遣を経て、帰国。リーマンショックや東日本大震災を経て、エチオピアの貧困問題のためだけではなく、 日本の消費やものづくりのあり方についても考えるようになりました。そして、その自分なりの 答えとして、2012年2月にandu ametを設立しました。初めてエチオピアを訪れた時からちょうど10年後です。

鮫島さんが感じるバックの存在というのは?

 バックというのは、買い物やデート、学校や仕事に行くときに、持ち歩く ものですよね。家にいるときは常に持っている、パートナーのような存在だ と思うんです。だからこそ一緒にいて安心できたりリラックスできたり、い とおしく思っておもらったりできる、そういうものを作りたいと思いまし た。

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起業してからの不安や苦労はありましたか?

 苦労話についてはよく聞かれるのですが、答えるのが難しいんです。どれ もこれも大変すぎるから(笑)。でもあえてひとついえば、価値観の違いに よるすれ違いでしょうか。

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