2013.05.29

徳は個ならず必ず隣あり

株式会社大地を守る会 / 藤田和芳

藤田さん

株式会社大地を守る会  藤田和芳

1947年岩手県生まれ。1975年に有機農業普及のためのNGO「大地を守る会」を立ち上げる。
1977年には株式会社も設立し、有機野菜の販売を手掛ける。
有機農業運動をはじめ、 食糧、環境、エネルギー、教育等の諸問題に対しても活動を展開し、世界各国の農民との 連携も深めている。
またソーシャルビジネスのパイオニアとして、2007年には 「世界を変える社会起業家100人」(ニューズウィーク誌)に選ばれた。
現在、株式会社大地を守る会代表取締役社長、ソーシャルビジネス・ネットワーク  代表理事、100万人のキャンドルナイト 呼びかけ人、全国学校給食を考える会  顧問などを兼任。
著書に『有機農業で世界を変える』(工作舎)などがある。 大地を守る会ホームページ http://www.daichi.or.jp/

 

起業しようと思ったのは、偶然

現在、どのようなビジネスをされているのでしょうか?

 株式会社大地を守る会で、社長をしています。起業したのは、28歳の時です。今年で、創業38年目になります。全国の農家の中から、農薬や化学肥料を使わない人達に生産者会員になってもらって野菜を仕入れ、都市の消費者会員の玄関先まで宅配をしています。野菜だけでなく、無添加の加工品、肉、魚なども宅配しています。



学生時代は、どのようなことをされましたか?

 学生新聞のクラブに入って、原稿の記事を書いたり、取材をしたりしていました。大学2年で、クラブの責任者になりました。当時は、私の学年の人数が多かったので選挙になっても、僅差で勝つことができました。周りからも、「お前がやるべきだ」と言ってもらえましたね。中学、高校では、バスケットボールをしていて、主将をしていました。高校の時のチームは、3年の時は一度も負けたことのない強豪校で、岩手県大会でも優勝しました。目立ちたがり屋だったのかもしれませんね。  


大学を卒業された後は、どのようなことをされていたのでしょうか?

 先程話したように、学生新聞をやっていたので、出版社に就職しました。起業しようと思ったのは、偶然でした。ある時、週刊誌を読んでいたら、水戸に住んでいるお医者さんの話が載っていました。その方は、かつて毒ガスの研究をされていた方でしたが、農薬が毒ガスの成分と同じような物が農薬に使われているのを知り、止めようとしたんですね。そして、彼は地元でそれを止める為に医者に戻りました。私はその話に興味を持ったので、そのお医者さんに話を聞きに行きました。その方の紹介で、周辺にいる農家の方に話を聞くと、農薬を使わない野菜だと売れないという話を聞きました。売れないから、農薬を使う。それなら、農薬を使わない野菜を売れば、良いと思いました。そこで、知り合いの生協に売りましょうと請け合って、活動を始めました。しかし、生協にはすべて断られたので、青空市というものを始めました。当初は、出版社の仕事をしながら、青空市の仕事をしていましたね。次第に事業が大きくなり、出版社もやめ、この仕事を続けています。

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