2013.04.16

バンドのように、起業をしてみたらいい

MOVIDA JAPAN 株式会社 / 孫泰蔵

孫さん

失敗は成功へのプロセス

起業する上で、やはり「失敗」が怖いという人が自分の周りにも多いです。アメリカの学生と日本の学生とで「失敗」に対する考え方はどのように違うのでしょうか。

 アメリカでは「失敗は成功へのプロセス」という文化が根付いています。例えば、仮に同じことをやろうとしている二人の起業家がいるとします。そしてこの二人の唯一の違いは、初めて起業するか、起業しているが2回失敗しているかだとします。この場合、アメリカの投資家は後者の方に投資をします。ですが日本だと前者を選ぶ傾向があるんです。これが、「失敗」に対する日本とアメリカの考え方の違いだと思います。



「まず企業に入って経験を積んでから起業」という想いを持っている学生が多いと想います。孫様は学生起業と、就職を経験してからの起業との特に大きな違いはどういった部分だと思われますか?

 もちろん、人によって結果は変わります。ただ、私の経験上、会社に入ってからの学びが、必ずしも起業時に役に立つ訳ではないと考えています。私がいつも言っているのは、起業するなら人に「習うな」ということです。例えばラーメン屋をやりたいが、経験がないという人がいたとします。その人が周りの人に相談すると、多くの人は「とりあえず有名なラーメン店に修行に行き、そこでしばらく学んでから独立すればいいのでは」と言うかと思います。 ですがそうしているとそこのラーメン屋を超えることは絶対にできません。ラーメンを作ってみたいならまず作ってみればいいんです。まず自分でやってみてから味とかを色々と試行錯誤して新しいものを生みだした方が絶対にいいものができます。そしてこれを重ねていくうちにびっくりするラーメンができて、すごいラーメン屋が生まれるんです。やり方を学んだら新しいものは生まれない。みんな不安だからとりあえず知識を入れようとするけど、大事なのは自分でやってみるということと、自分で考えることです 



最後に今後のビジョンと、学生に向けて一言メッセージをお願いします。

 アジアにシリコンバレーのようなものを作ることが目標です。素晴らしいアイデアを思いついた人がどんどん挑戦でき、経済を活性化していくようなそんな街を目指します。 読者の方々に対しては、「面白いことがあればまずやってみて」ということを伝えたいですね。実際、失敗はなんのリスクもないんです。私の兄はこのようなことを言っていました。「20代の内に、想像できるうるすべての失敗を経験しておけ」というものです。失敗は後になればなるほど痛いものです。50歳で失敗したら立ち直るのは難しい。何もしないで、何も失敗しない20代を過ごすことが1番リスクが高い。今の失敗は、将来絶対に大きな価値になって返っていきます。とにかく、一歩を、踏み出してみてください。