2014.04.14

「Where there’s a will,there’s a way. 〜意志あるところに道は拓ける〜」

OMOYA Inc.代表取締役社長 / 猪熊 真理子

真理子さん編集 写真

OMOYA Inc.代表取締役社長猪熊 真理子

東京女子大学文理学部心理学科卒業。
学生時代に女性の自信形成に興味を持ち、心理学を学ぶ。
2007年(株)リクルートに入社。
ブライダル情報誌「ゼクシィ」で編集や企画の経験を積み、
美容サロン検索・予約サイト「Hot Pepper Beauty」で
事業戦略、ブランドプロモーション戦略、マーケティングなどに携わる。
2011年から「女性が豊かに自由に生きていくこと」をコンセプトに、
心理学・美容・ファッションなどの観点から商品やサービスの企画・PR・女性支援などを行い、
Fashion & Beauty Bloggerとしても活動。
2014年2月にリクルートを退職し、3月に株式会社OMOYAを設立。
また、一般社団法人 全日本伝統文化後継者育成支援協会の役員として、
日本伝統文化を今の時代のライフスタイルに合わせて再提案し、
日本伝統文化の本質的な価値を次世代へと繋いでいくプロジェクトを進行中。

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【女性が自由に豊かに生きていく社会を創っていきたい。】

株式会社OMOYA設立おめでとうございます!早速ですが、OMOYAに込めた思いについてお聞かせください。

 ありがとうございます。OMOYA Inc.のコンセプトは、「あなたの想いが道になる」です。経営者や企業の想いを現実にしていくお手伝いをしていますが、具体的には、商品・ブランド・サービスに込められた想いを実際にマーケットに伝えていくための事業コンサルやマーケティング、プロモーションなどを行っています。想いというのは、経営者側にも消費者側にもあって、双方の想いを汲み取ることが私たちの仕事です。マーケットにある潜在的なニーズを探り出して、想いが生活者の幸せに繋がるようにしていくことを目指しています。
 もう1つ目指しているのは、「女性が自由に豊かに生きていく社会」を創っていくことです。私は学生時代からずっとこの想いを持ち続けてきました。女性が持つ母性は、子供を育てるためだけの力ではないと思っているんですよね。例えば何かを「生み出す力」「育む力」「受容する力」などは企画やプロデュース、事業を経営していくためにも活かせる力だと思っていて、女性プロデューサーをもっと日本の社会に増やすための事業も行いたいと思っています。

プロデューサーとは具体的になんでしょうか?

 プロデューサーというのは、多様な想いやその背景を汲み取って、新しい価値を創造していく人だと思っています。経営者もある意味プロデューサーとしての役割がありますし、個人事業主でもいいですし、小さなプロデュースを手がけることでも構わないのかなと。大切なのは、社会に新しい価値を提供し、誰かの力になれることを女性自身が実感することだと思っています。私自身リクルートで約7年間仕事をして、ずっと意識してきたことは、想いをどうやって現実にしていくかということです。多様な意味での女性プロデューサーが増えて、女性が特性として持つ、感性や母性の力を活かせば、社会に対してもっと新しい価値を生み出せると考えています。

最近、徐々に女性が活躍できる場が設けられているように感じますが、これからますますその場は増えていくのでしょうか?

 まずは「活躍」の定義が重要だと思います。最も大切にするべき点は、女性達一人一人の幸福がどこにあるかということだと思っています。私が大切にしているのは、女性達が本来持っている可能性が最大化できること。その最大化が経済社会の中でできる場合は、働く中での女性の活躍が幸福に繋がることが大切だと思います。例えば専業主婦であっても、その人がその人らしく生きて、その人の可能性が最大化できるのであれば、それもまた女性の活躍だと思っています。
 単に働く女性を増やしたいということだけではなく、たくさんの人と関わることで、自分のことを好きになり、自分に自信を持てる女性が増えることで、多様な人生を送ることができ、多様な幸せが増えていくといいですよね。働いても働かなくても、女性が幸せな人生を送るためのサポートができる社会や環境を作っていきたいと思っています。

では現段階の日本における、女性が働く環境は整っているのでしょうか?

 決して整っているとはまだ言えないと思います。何故なら女性は不確定要素が多いからです。例えばいつ結婚するか、いつ子供を生むか、そもそも結婚するか子供を生むのかという選択もありますよね。他には、働き方も正規雇用か非正規雇用か、どれくらい働くか、どんなキャリアを積んでいくかという選択もしなければいけない場合もあります。つまりこれらは不確定要素と意思のかけ合わせであり、それは男性と比べると女性の方が多いので、本人も悩み易いし、企業で活躍する場合に難しさがあると聞くこともあります。
 働ける環境があったとしても、子供に対して誠実でありたい想いと葛藤しながら働いている女性の声もよく聞きます。子育てしながら働いている女性が、職場の中で謝り、保育園に行って保育園の先生にも謝り、家に帰ってきて子供に謝りながら、働いていることもあるそうです。そうすると女性は、自分は「何のために働いているのだろうか」と思い、仕事をやめてしまったり、やめようかと悩んでいるということもよく耳にします。 私は、どんな時でも女性が自分らしい人生を歩んでほしいですし、そのために女性の幸せと子育てが葛藤せずに両立できるような、子供の成長に合ったベストな環境、社会の仕組みが整っていくことが必要だと思います。

そうした現状の中で、女性起業家が増えることによって日本社会は良くなっていくのでしょうか?

 女性がもっと活躍できる日本社会になることを願っていますが、広い視点で見ると、私は男性女性という区別はしていません。人間一人一人が、自分の持っているポテンシャルを最大化できることが究極の目標なのだと思っています。
 ではなぜ女性にフォーカスしているか?と思われると思いますが、今の状況では女性が、今持っている可能性を最大化し、引き出す環境が整っていないと感じるからです。そこには女性たち自身の問題も、社会的な問題もあります。この状況が、もし逆であれば、私は男性をサポートしていたかもしれませんね。

僕は、起業=男性で、ガツガツやっているイメージが強いです。その中でも猪熊さんが起業に対するリスクや不安は感じなかったのでしょうか。

 私は学生のころ、読者モデルをしていたことで、たまたま沢山の経営者とお話する機会が多かったんです。色んな経営者に出会う前までは、偏ったイメージを持っていましたよ。例えば、社長はみんなすごい、起業はリスクが高いのかな?とか。多様な経営者に会って分かったことは、「この方は、人として素敵だなぁ。」って思う経営者もいれば、仕事は成功されているけど…と思うような方にも出会いました。その時に経営の面白さと多様な経営者のスタイルをみることができて、すごく面白いなと思いました。最初の気付きとしては、世の中にはいろんな人がいて、経営者というのは人間性が反映される仕事なんだ、ということでしたね。

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