2013.10.01

できることをふやす

株式会社nanapi / 古川健介

古川

株式会社nanapi 古川健介

1981年6月2日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
2000年に学生コミュニティであるミルクカフェを立ち上げ、月間1000万pvの大手サイトに成長させる。2004年、レンタル掲示板を運営する株式会社メディアクリップの代表取締役社長に就任。翌年、株式会社ライブドアにしたらばJBBSを事業譲渡後、同社にてCGM事業の立ち上げを担当。
2006年、株式会社リクルートに入社、事業開発室にて新規事業立ち上げを担当。2009年6月リクルートを退職し、Howtoサイト「nanapi」を運営する株式会社ロケットスタート(現・株式会社nanapi)代表取締役に就任、現在に至る。

「やる」か「やらない」で言うと、やらない人が99%なんです

nanapiという会社ができた経緯を、教えて下さい。

  2007年に、nanapiの前身となる「ロケットスタート」という会社を立ち上げたことがスタートです。当時は、リクルートという会社に所属しており、本業がありながら会社を経営していたので、いわゆる副業のような位置づけでした。リクルートでは、会社に在籍しながら、自分の会社を作ることは、よくあることなので、そこまで珍しくはなかったですね。
 当時は、会社を作ったとはいえ、その会社で収益をあげることを目指しているわけではありませんでした。「本業があるから自分の生活などに使うお金には困らない、その状態でWebサービスを作れば、マネタイズを考えなくても運営できるので、おもしろいサービスが出せるのではないか」と思っており、「それをやってみよう」、という程度の、実験の様な感じでした。
 ただ、会社で働いていると、サービスがリリースされたとしても、そのあとの運営などに力を入れることが、どうしても出来なかったのです。Webサービスというのは、リリースしてからがようやくスタートで、継続的に改善し続けないと、ユーザーがついてこないんですね。なので、最初のスタートダッシュは上手くいっても、そのあと伸びないことが多かったんです。これではダメだと思い、リクルートを辞めて、2009年6月くらいに独立しました。そこからnanpaiというWebサービスを始めたのですが、数年たってnanapiしかやらなくなったので、社名も「株式会社nanapi」に変更しました。

昔から起業をされたかったのでしょうか。

 元々、起業したいと思ったことは無かったですね。ただ、起業にいたるきっかけの一つは、浪人生の時に作った「ミルクカフェ」というサービスが元になっていると思います。当時(2000年ごろ)は大学受験情報をインターネットで調べても、情報が存在せず、知りたいことを得ることができませんでした。「せっかく、個人と個人で情報がやりとりできるインターネットがあるのに、不便だなぁ」と感じ、皆で情報を出せる場として、ミルクカフェを作ったのです。自分が欲しかったサービスを作ったので、当時としてはヒットさせることができました。その時に、サービスを作ることの楽しさを知ったのがきっかけです。なので、今でもサービスを作り続けているという感じです。

大学生活では、どのようなことをされていましたか?

 大学生活では、自分で、Webサービスを作っていることが多かったです。当時は、様々なサービスを作るのに、夢中になっていましたね。大学3年生の時に、私は「したらば」というサイトを立ち上げて、これを会社化しました。最終的には、その会社をライブドアに事業譲渡しました。事業譲渡をしたものの、「ユーザーに支持されるサービスは作れているけどビジネスには全くできていない」という点に不安を感じ、ビジネスに強そうなリクルートという会社に入りました。

古川様のお話しを聞いていて、やはり行動することが大切なのだと感じました。

 「やる」か「やらない」で言うと、やらない人が99%なんですよ。やるかどうかは、重要ですね。「やってみなよ」と言われて、「やってみます」と答えて、実際にやる人は、違いますね。
 私は、アイデアは価値が無いと思っています。シリコンバレーで言われていることなのですが、価値のないゴミの様なアイデアが1ドルだとすると、価値のあるアイデアでも20ドル程度。つまり、アイデアのよしあしは対して価値の差がないということ。私は価値がある部分だと思うのは、「実行」だと考えています。よく言われていることなのですが、新規事業は、だいたいは失敗すると言われています。それでも、常に行動し続けられるかが、大切だと思いますね。

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