2015.08.31

「企業の可視化」を進める起業家

株式会社ラポールユナイテッド 代表取締役CEO/鈴木利康

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起業そのものの経緯について詳しくお聞かせください。なぜ起業されようと思ったのですか?

 学生時代に会社勤めの方と起業家の方との意識の違いを感じとれたことが大きいです。実は今回で学生起業以来の2度目の起業になるんですが、起業した理由はその時と変わりないです。大学に入った頃は、私の親が大手企業に勤めていたことから、大手で働く良さを小さい頃から教えられていましたし、私も大手企業で働くものだと思っていました。しかし、大学に入ってから実際に社会で働かれている人たちの話を聞く機会が多くありまして、会社勤めの方々の多くは週2日を楽しみ、起業されている方々の多くは週7日を楽しまれているという事実に気付かされました。
会社勤めの方の多くは自分たちの会社や上司に対する悪口をいう人が多く、その会話がとても盛り上がっているわけです。 一方で、ベンチャー企業の社長たちの話を聴いて、自分でビジネスを作ることの難しさや大変さを感じながらも、社長同士今後のプランについてイキイキと話している姿を見ていて、自然と私も経営者のような生き方をしたいと思うようになっていきました。それが起業に至った大きな理由の1つですね。

様々な企業の社長との出会いによって起業家としての道を志すようになったのですね!私たち学生にとって数多くの社長と会う機会を作るのはなかなか難しい事だと思えるのですが、どのようにして出会いの場を増やしていたのですか?

 正直に言えば、「女子大生との合コン」を開いて経営者の方々と接点を持たせてもらっていました(笑)ちっぽけな学生が経営者に動いてもらうためには、やっぱりギブできるものが必要だと考えていまして。もう合コンは休止しているんですが、在学時3年間で80回ほどの「合コン」を企画していました。最初は大学内で行っていたんですが、次第に学生同士の合コンに飽きてしまって、そこから経営者の方々をお呼びして開いていました。後日、個別にお会いさせていただいて、起業に関する話やビジネスプランの相談にのってもらっていましたし、お知り合いの経営者の方を紹介していただいてました。

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3年間で80回の合コンの企画から社長との出会いにつながったんですね!
様々な社長の考え方に触れるうちに起業家を志すようになったとの事でしたが、実際に大学2年時に初めて起業された時は、どのような状況で起業されたのでしょうか?

 8人で一緒に起業したのですが、それぞれのメンバーとの出会いもバラバラで、通っている大学も8人中6人が違う大学でした。事業内容自体も、WEBの受託製作を行っていたので、そんなに経費も掛かることもなく軽い気持ちから事業をスタートさせていました。人数も8人いたので、何かあっても大丈夫、そんなノリでした。結局うまくまとまらなかったんですけどね(笑)そんな中で、ご縁があり、小さなスペースでしたがオフィスも六本木ヒルズに移ったり、有名な企業や映画の公式サイト製作に携わらせて頂いたこともありました。今の会社でも生かされていることは多くありますね。

起業に踏み切ることに対して、精神的な不安や、ハードルの高さを感じることはなかったのでしょうか?

 不安やハードルの高さはそこまで感じませんでした。今思うと責任がないかもしれませんが、当時学生だったので、失敗したら就職すればいいと気軽に思っていました。また、元々私も非常にポジティブな性格のため、不安を感じることはほとんどありませんでしたね。

起業して特に記憶に残っている困難はありますか?

 新規事業がなかなか軌道に乗らないときは本当に心が折れそうでした。今となってはIT界隈の若い方を中心に普及している感触は持てていますが、全然認知されていないときは、端から「鈴木が何かおかしな趣味をはじめた」みたいな冷たい目で見られていました(笑)
WEBの受託業務のような既存事業は、需要があるのでサボらなければお金にすることはできますが、SHOKUMIRUみたいな新規事業は、サボっていなくても社会から評価されお金にすることがとても難しいです。
また、今でこそ簡単なサイトなら私がつくりますし、SHOKUMIRUも自分で作っていますが、当時簡単なサイトすらつくれなかったので、なかなかアイデアを形にまでに落とし込めなかったり、メンバーのエンジニアに制作をお願いしても賛同できないということで却下されたプランもありました。
当時のビジネスが軌道になかなか乗らなかった時、ストレスが溜まったり、貧乏すぎてお腹を満たすための炭水化物しか食べられず、体重が10キロ増加してしまったことは今では良い思い出です(笑)

困難に立ち向かい続けることで、自然と起業家としての実力を身につけていく事ができたのですね?

 そうですね、立ち向かわないといけない立場にあるといいますか。実力をつけていかないと社会からも評価されないし、メンバーも一緒にやっていきたくないと自覚しています。今の困難を乗り越えたらまた次の困難が出てくるんですが、いくつか乗り越えた時にふと実力が身についたと実感するときはあります。

今まで自分に解決できないような問題が発生した時に、誰か能力のある人を雇おうと思った事はないのですか?

 勿論あります。ですが、そう簡単に雇おうとは思いません。やっぱり僕も仕事をしていく上で、同じ方向性を持っていない人とは一緒にやっていこうとは思わないので、まずは雇わずに簡単な仕事を任せることから始めています。信頼に足る人物であると確実に判断できてから、本当のメンバーとして迎え入れています。これは学生時代に起業した時の経験が大きく影響しています。学生時代の創業メンバー達の間でも、継続して事業を行っていくことに対してかなりの温度差があったんです。メンバーによっては、自分の習い事であったり、学業やアルバイトを優先させたいと考えている人も多くいました。バイトで関わってくれるのと、会社の幹部としてやっていくのとでは大きく異なるじゃないですか。事業を行うために必要な能力を持つ人間を十分に集めたとしても、おそらくその事業が長続きすることはないですね。

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