2015.10.09

「日本にベビーシッター文化を」

株式会社カラーズ 代表取締役社長/経沢香保子

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インターンの大学生が起業家へ取材する!起業家インタビューのReLife(リライフ)

株式会社カラーズ 代表取締役社長/経沢香保子

桜蔭高校・慶應大学卒業。
リクルート、楽天を経て26歳の時に自宅でトレンダーズを設立し、2012年、当時女性最年少で東証マザーズ上場。
2014年に再びカラーズを創業し、「日本にベビーシッターの文化」を広め、 女性が輝く社会を実現するべく、1時間1000円~即日手配可能な安全・安心のオンラインベビーシッターサービス
キッズライン」を運営中。

 

 

【日本にベビーシッター文化を】

はじめに事業内容を教えて下さい。

カラーズは名前の通り、一人一人の色が輝く社会を実現する会社であり、特に「女性」をテーマにしています。
1986年に施行された男女雇用機会均等法や社会の価値観の変化に伴い日本人女性のライフスタイルが変化してきているにも関わらず、女性を取り巻く社会の実態がその変化に追いつく事ができていないという状況があります。

私は仕事を通して女性のライフスタイルと実社会でのギャップを埋め、さらに女性が社会で活躍しやすくなるようなお手伝いをしていきたいです。これは私が起業家として一貫して考えてきたことでもあります。その中で、一回目の起業では女性マーケティング事業を行うトレンダーズという会社を創業し、上場致しました。

今後はカラーズとしてさらに「女性の生活に密着したものや、女性のライフスタイルを進化させていくもの、これからの新しいライフスタイルのインフラとなるものを創っていきたい」と思っています。現在のカラーズでは「女性の仕事と育児に関する社会問題」の解決に特に力を入れており、「新しい育児のスタイル」を根付かせていきたいと考えています。

カラーズではベビーシッターを日本の育児文化に広めていこうとしています。アメリカでは以前から一般家庭でも活用されているベビーシッターが日本ではほとんど活用されていません。日本にも既にベビーシッターのサービス自体は存在していますが非常に料金が高く、経済的に余裕のある人だけのサービスとなっています。弊社ではインターネットを活用した 「キッズライン」というサービスを行っており、1時間1,000円~即日で、個人が気軽にベビーシッターを頼めるサービスを行っています。

アメリカでベビーシッター文化が根付いているのに対し、日本では未だ活用されていないのはどのような理由が考えられますか?

大きくは文化の違いだと感じています。
アメリカ文化では共働きが普通で「育児は夫と二人で行うもの」という考え方が一般的です。一方日本文化では、「男性は仕事をし、女性は家庭を守るもの」という考え方が根付いています。女性は家庭に入って育児に専念していましたから、当時はベビーシッターをあまり必要とされていなかったという文化的背景も考えられます。
そのため、日本では自分の子をベビーシッターに預けることに罪悪感を感じる方もいるようです。しかしアメリカでは、ベビーシッターを頼むことは当たり前という考え方があります。日本でも女性の社会進出が盛んになっていますから、今の世の中にこそ誰でも気軽に安心して使えるベビーシッターサービスが必要になっているのです。

キッズラインTOP
株式会社カラーズが運営する「キッズライン」では、保護者とキッズサポーター(ベビーシッター)のマッチングサービスを行っており、キッズラインが一人ひとりと面談を行った信頼のおけるキッズサポーターが揃っている。 送迎や病児保育などの様々なニーズにも対応している。


育児に関する日本の問題点としてどのような事が考えられますか?

今の日本社会は子供を持つ女性には非常に働きづらい環境になっています。

代表的な例が保育園です。先日も過去最高の待機児童数と新聞に書かれていましたが、保育園には正社員で働く女性でなければ子供の入園を断られるというケースもあります。
正社員として働いていた女性でも、一度育児退職した後は正社員として同じ待遇で迎えてもらえない事もあります。
子供を保育園に入園させることができても、現状の認可保育園は長時間保育の仕組にはなっていません。育児をしながらでも昇進を望む働き方をしたい女性はいるのに、保育園の仕組み上残業することができないため、昇進を諦めなければならないという現状もあるのです。
私はこれらの状況に対して特に問題を感じています。

今の日本社会でも育児と仕事を両立させて昇進を手にするスーパーウーマンは確かにいます。私はその女性を本当にすごいと思いますが、すべての女性が彼女のように同じ事をできるわけではないと思っています。
また、私自身が出産を経験して再び仕事を開始しようとした時に、ベビーシッターの必要性を強く感じました。だからこそ自分の時間を無理やり調整してどうにかするよりも、困ったときの育児パートナーがいる方が多くの女性にとっては絶対に良いと思うんですよね。

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