2009.03.19

仕組みを作る、経営者アタマ

日本建築検査研究所 / 岩山 健一

日本建築検査研究所-岩山-3

日本建築検査研究所 / 岩山 健一

 「耐震偽装」という言葉が一時期テレビ番組を賑わせていました。
この出来事は、建設業界でまかり通っている悪しき習慣が表面化したものです。
一級建築士として仕事をしていた岩山健一社長は、この悪しき習慣で生じる欠陥住宅に疑問を感じ続けていました。
そしてその習慣を断ち切り、消費者の権利を守るために完全なる第三者検査機関、『日本建築検査研究所』を立ち上げました。

「ウソをつかない第三者機関」

岩山社長の起業はすごく強い問題意識があってできたものだと思いますが、
起業に直接繋がる大きい事件があって起業されたんですか?

  違いますよ。建設業界に対する怒りや疑問は、継続的にずっと感じてました。昔からクレームが絶えない業界でしたから。悶々としたものを感じていて、自分がいる業界なのに、否定的な発言をしたり。そんな日々を送っていました。

許せないという気持ちが積もり積もって起業、という感じだったんですね。

  そうですね。まぁそういう不満を言わないで、会社でのサラリーマン人生のまま終えるという選択肢もあったのかもしれません。
しかしその時、住宅検査をして、その欠陥を指摘して報酬を頂くという今のビジネスモデルを思いついたときはもう、「これだ!」と思いましたね。

今のビジネスモデルは、ある意味建設業界を敵に回すようなもののように思えるんですが、起業したばかりのときに業界からの嫌がらせなどはなかったんですか?
特に苦労したことがあれば教えてください。

  実は、起業して直ぐに国土交通省の住宅性能評価機関に指定されました。国の後押しを得られたわけですよ。
なので、それほど深刻な問題にぶつかることなくここまで来ることができました。今は国の指定は受けて無いです。耐震偽装の事件が一時世間をにぎわせましたよね?ああいう業者と同列に見られたくなかったんで、断りました。

逆に、今のビジネスモデルだからこその魅力はありますか?

  ウソをつかなくていいことです。
我々は第三者機関として独立しているので、業界のしがらみなんて気にすることなく、本当のことだけを言うことができます。たとえば自社で設計や建設をして いる検査機関は第三者機関とはいえません。こういう業者は建設や設計サイドと何らかの利害関係があり、純粋に検査に徹することはできません。株主にハウス メーカーやゼネコンが上がっているところも信頼できるとは言いがたいですね。ですから我々は、本当のことを言う、そこにこだわっています。消費者側、建設側、どちらに依頼されても本当のことしか言いません。

建設側からの依頼もあるのですか?

  数は多くないですけど、ありますよ。
『うちはどちらに頼まれても本当のことしか言いませんよ』と言うと『その本当のことを言って欲しいんです!』と。
そういう優良業者さんも中にはいます。

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