2013.11.17

世界中の人すべてにフレンドリーなブランドでありたい

株式会社TENGA / 松本光一

典雅

成功するまでやればいい。途中でやめるから失敗と言われるんだ

松本さんはTENGAを生み出す前は何をされていたのですか?

  僕は元々、自動車整備の専門学校を出て、自動車のメカニックをしていました。ランボルギーニといったスーパーカーやクラシックカーに興味があったので、卒業後はスーパーカーの整備士を経て、その後クラシックカーの輸入とレストア販売を行う会社に就職しました。そこでは、車をお客さんの要望通りに仕上げるということをしていましたね。とても勢力的に働いていたのですが、会社の調子が悪く半年ほどお給料を貰えない時期があり、家賃も水道代も払えず、知り合いの自動車屋の工場で寝させてもらっていた時期もありました。そんな状況で生活が立ちゆかず会社を辞めてしまいました。その次は地元静岡県で自動車販売の仕事を始めました。それまで販売の経験は少なかったのですが、入社して1ヶ月目から1番の売り上げを出せました、それが3年間続きました。生活に余裕がでると、何かを作って世の中の人に楽しんでもらいたい、笑ってもらいたい、といったモノを生み出す事への欲求が体の内側からドンドン駆け上がりました。その欲求は抑えられませんでしたね。

起業のきっかけを教えてください。

 やはり僕は、物を生み出す欲求を抑えることが出来ませんでした。だから仕事が休みの日には、ホームセンターや電気屋など色んなお店を回って今世の中にあるものをたくさん見ることにしました。そうすると、これは世の中の何を変えようとしたのかが見えてくるんです。作り手側が何を作りたかったのか、というのを考えながら回りました。そういったことをしながら3年間で1000万円の貯金をしました。あるときビデオショップに入ったのですが、初めて来たわけではないのに、ビデオショップのアダルトコーナーの一角にとても違和感を覚えたんです。 それは多くのプロダクトを研究した後だから余計に感じることができたと思うのですが、バーコードもなく、問い合わせ先等の詳細も書いておらず卑猥なパッケージの製品に、プロダクトとしてとても大きな違和感を抱きました。その製品たちが発するメッセージは、「オナニーは卑猥でわいせつな行為なので、より卑猥でよりわいせつな気持ちになって使って下さい」というメッセージでした。成人男性の95.4%が行っている行為に対して、何故そのような卑猥なメッセージを込めるのか分かりませんでした。みんなが使うものであるなら、なおさら安心感のあるものでなければならないんです。当時の製品にはその安心という要素がひとつもありませんでした。世の中に無いなら僕が作るしかないと思ったのが起業のきっかけです。

どのようにTENGAを作っていったのですか?

 僕はその種の製作については全くの素人でした。でもそれが逆にすごく大切だったと思うんです。まずは、状況を知ることが大事だと思い、当時販売されていた商品を片っ端から買いました。使う用と分解用と2つ買うんです。貯めた1000万で自主制作を2年くらいやりましたね。今作らなくてはだめだ!と思ったのでアルバイトもしないで研究に没頭していました。毎朝6時から夜の2時まで研究だったんですよ。働かないで研究し続けるのはとても辛かったです。オナホールを調べていく中で悪い点を全部書き出して、それを全部解決しようと決めました。逆に良い点の方は少なかったですね。自主制作を2年もしていたら辛くなってくる時期も来ますよね。働かずに研究だけし続けているので。今はまだちょっとお金残ってるから、このままもう一度働きに戻れば普通の生活に戻れるなと考えたことは何度かありました。自主制作中は何の成果も出していないんです。完成してない、販売してない、収入も無い。そんな状態で遊ぶ資格は無いと考え、2年間お正月も夏休みも休んだことがありませんでしたよ(笑)。何の成果も出してないのは、何もしてないのと一緒なんですよ。その時の自分を奮い立たせていたのは、「成功するまでやればいい。途中でやめるから失敗と言われるんだ」という考え方でした。自分を強く信じることが大事だと思います。そして2年間の自主制作後、ソフトオンデマンドさんに試作品を持って売り込みに行きました。その1年後に会社を起し販売をはじめ、発売最初の年に100万個売ることが出来ました。

最後に学生に向けてメッセージをお願いします!

 もし今やりたい事があるのなら、自分を信じて行動してみてください。自分を芯から信じることが出来るのは自分だけです。やらないで後悔することだけはしないでください。そして自分を信じて行動し続ければ夢は叶います。必ず叶うとは言わないけれど、何もしないと叶いません。まずは自分の信念を信じて行動しましょう。そして、やりたいことが無い人は、自分の本心と向き合ってみてください。方法は何でも構いませんが、自分がどう世の中の役に立ちたいかを考えてみることが大切だと思います。今自分が何をするべきなのか、自分に何が出来るのかを考えて行動して下さい。自分に素直に生きてみてください。

松本さん、ありがとうございました!



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